業種を超えてつながる場
2015年11月、「JAPAN CMO CLUB」は設立1周年を迎えた。これを記念し、12月15日には東京ステーションホテルにて「Year-end Networking Day」を開催。設立から1年で「JAPAN CMO CLUB」に参加した企業は約50社に及び、当日はCLUB参加企業を中心に、約60名のマーケターが集結した。
4月に設立半年を記念したMid-year Partyも開催したが、今回はその時をさらに上回る盛り上がりとなった。
もともと「JAPAN CMO CLUB」設立の背景には、CMO同士がつながるネットワークの場がある欧米と違い、日本ではマーケター同士が知り合える場がないことも理由の一つ。
「JAPAN CMO CLUB」では月に1回のペースで個別テーマについて3~4名のマーケターが集まり議論をする「研究会」を実施してきたが、参加メンバーが一堂に会するパーティの場を設けることで、さらに異業種のマーケター同士の交流を深めてもらえればという狙いがある。
三越伊勢丹ホールディングス・久保田佳也氏による乾杯の発声の後は、今回のメインテーマである、約60名のマーケティングリーダーによる大ディスカッション大会が始まった。
マーケターには良い未来を実現する力がある
今回のディスカッションのテーマは「20年後の日本・業界を考える」。社会環境が激変する中で、いま現在の業種や販売している商品・サービスで自分たちを規定していると、時代の変化に取り残されかねない。
JAPAN CMO CLUBの加藤希尊氏は、パーティにも参加をしていたモルソン・クアーズ・ジャパンの矢野健一社長の「財務は過去、営業は現在、マーケティングは未来を見る仕事」という発言を例にとり、「未来を想像し、新しい価値を創造するのがマーケターの仕事だと思う。ここにお集まりの皆さんは大きなパワーをお持ちだし、皆さんが思い描く良い未来はきっと実現できるはず。世の中にマーケターの凄さを発信するような機会になればと思い、このテーマを選んだ」と説明した。
初対面でもすぐに打ち解け、議論が白熱
加藤氏からのテーマ説明ののち、参加者はチームに分かれてディスカッションを開始。制限時間内で各チームが考えた「20年後の日本、業界の未来」の案をまとめて、代表者がプレゼンテーションを行い、参加者の投票により優秀賞を決めることになっている。
開始して5分も立たない間に、各テーブルでは議論が盛り上がり、スケッチブックに次々とアイデアがまとめられていく。
JAPAN CMO CLUB
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