日本で一番南にある宮崎県の五ヶ瀬ハイランドスキー場の、2016年シーズンCMが始まっている。
同スキー場では、2013年からCMをスタート。2014年にスタートした「テッちゃん」と「南ちゃん」の恋物語、そして主演を務めた藤田可菜さんが全国的に話題になり、2015年は新たなストーリーで展開。南ちゃんと新キャラクター「新・南ちゃん」が交互に登場し、語り手である「テッちゃん」との三角関係を匂わせるストーリーで、前年以上の注目を集めた。
そしてスタートした本年度のCMは、テッちゃんと南ちゃんの再会から始まり、またもや予想外の展開に……。
「五ヶ瀬ハイランドスキー場からのオリエンは例年通り、“認知を増やすこと”“話題にすること”でした」と、企画、クリエイティブディレクション、演出も手がける電通九州 左俊幸さん。前回までのCMでは認知と話題に注力していたが、今回スキー場はもちろんのこと、五ヶ瀬の持つさまざまな強みを訴求。ワインや温泉、夕日、グルメ、さらには五ヶ瀬の町、インストラクターなどそこに住む人たちをクローズアップした。
「単にずっと面白いだけではなく、シリアスなシーンや感動的なシーンを入れることで、逆に面白さが深まっていく、そんな表現を目指し、スタッフ全員で撮影・編集・録音に臨みました」。また、このCMは“南ちゃんの可愛さ”で成立しているため、南ちゃんの表情に関しては、かなりこだわりをもって撮影したという。
「過去3年のCMが話題になっていたこともあり、“それを基本に自由に考えてください“というありがたい言葉をいただき、企画をすることができました。意気込みとしては、五ヶ瀬ハイランドスキー場をきっかけに、五ヶ瀬町全体が話題になり、町起こしにつながる。そして、実際に足を運んでみたくなる、そんなCMを目指しました」。
実は五ヶ瀬ハイランドスキー場のCMが話題になった後、他のローカルのスキー場のCMもそれに追随した表現に――。左さん個人として、それがとても気になったという。「注目していただいたのはうれしいけれど、スキーのCM全般が面白い系やエロい系に走っているようにも感じました。その結果、クライアントのためになっていないように見えるCMもいくつかあったので、それらのCMに対するアンチテーゼを示したいという意識もありました」。
3年続いた南ちゃんシリーズ。これでついに完結となるのか?というストーリーの今回だが、ファンからはすでに続編を期待する声が寄せられている。
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スタッフリスト
- 企画制作
- 電通九州+ランニング
- CD
- 植原政信
- C+企画+演出
- 左俊幸+ランニング
- AD
- 弦本喬
- PR
- 白澤龍一
- PM
- 新川昌明
- PM+音楽
- 磯本宏史
- PM+歌+NA
- 手島麻陽
- 撮影
- 古賀康隆
- DIT+音声
- 百代典由
- VE
- 川越康平
- カメラ助手
- 安木寛剛
- 照明
- 山口一芳
- 照明チーフ
- 大森剛
- ヘアメイク
- 平田昌子
- キャスティング
- 池田誠
- 編集(オフライン)
- 花田恭佑
- 編集
- 園川励志
- 録音
- 岩下拓磨、森本真人
- AE
- 岩佐圭剛
- コーディネーター
- 廣本俊二(五ヶ瀬ハイランドスキー場支配人)
- 出演
- 南ちゃん:藤田可菜、雪ちゃん:花堂優奈、インストラクター:長田さん、西川さん(五ヶ瀬ハイランドスキー場)