“CM界の奇才” 山内ケンジさん登場!
権八:まさにソフトバンクの犬のお父さんのCMと言えば!のゲストですよ。ほら、もう既に飽きていらっしゃる(笑)。
中村:そうなんです。先ほど渡した中村の名刺をご覧になっている。
権八:そんなにじっくり見るとこないと思うんだけど、名刺に(笑)。
中村:今回も素敵なゲストをお招きしております。CMディレクターで演出家、劇作家、映画監督でもある山内ケンジさんです。よろしくお願いします。
山内:どうもはじめまして。山内です。
中村:私はお初で、権八さんと澤本さんは何度もお会いしたことがあると思うんですけど、独特なトーンをお持ちの方というか。つくっているCMを見たら一目瞭然ですけど。毎回ゲストの方にお願いしている20秒自己紹介をお願いしたいと思います。
権八:山内さんはテレビCMの15秒の申し子。秒数の感覚というのは体に入ってるものなんですか?
山内:いや、そんなことないですね。
中村:ご準備のほうは大丈夫ですか?
山内:あまり準備はしてませんけど。
中村:では、どうぞ!
山内:CMディレクターの山内ケンジと申します。ソフトバンクの白戸家のCMをやっている・・・あれ、もう5秒前だ。ちょっともう1回、もう1回やらして。
一同:爆笑
澤本:もう1回やりましょう。
山内:こんなに短いかなぁ。
中村:20秒自己紹介、では、どうぞ!
山内:CMディレクターの山内ケンジと申します。最近CMつくってないですけど、最近は演劇をこの10年ぐらいやってまして、映画を2本撮りました。
中村:失礼ですけど、そう進化してない感が(笑)。
山内:でも随分しゃべりました。
中村:そうですね、必要な要素は。お2人、これはどうなんでしょうか。
権八:せっかく映画の新作PRに来たのにその映画のこと何も言えてないという(笑)。
澤本:映画をつくったと2本だけ。
権八:CMをつくってないっていう話と舞台を10年やられているというね。
中村:舞台10年ってすごいですね。今回、山内さんをお招きしようとお誘いくださったのは権八さんですけど、権八さんはわりと山内監督とはずっと前から仕事をされていて。
権八:もちろん、みんなの憧れの山内ケンジさんですから、僕は広告業界に入ったときから、いや入る前からかな、知ってました。僕が学生の頃でいうとNOVAのCM、「オーユードロプト ア ハンカチーフ」みたいな。あとはナオミキャンベルのTBCの「ナオミよ」のCM、ヤキソバン(日清食品)など。
中村:私が小学生の頃はヤキソバン、あとは湯川専務(セガ)も高校生ぐらいですかね。
権八:えっ、うそ!本当? 俺、入社1年目のときに湯川専務を岡(康道)さんが自慢げに見せてくれたから。「パスポート新撰組」(第一生命)なんてのもありましたね。
山内:自分では「東総信(闘争心)からクオーク」というのが好きですけどね。
権八:面白かったですね。『トーソーシン』(声まね)というのをずっとやっていて『クオーク』(歌まね)に途中で変わるシリーズです。あとは、セガ、キッコーマンのトヨエツの不思議なトライアングル、それから日光江戸村のニャンまげですね。そんなわけでCM界の奇才というか。さっきは20秒にほとんど情報を入れ込んでくれなかったけど(笑)、山内さんと言えば15秒間にどれだけセリフを入れるんだっていうぐらい早口のセリフを入れることで有名で。それでちゃんと面白くなっているCMをたくさんつくられて、そのジャンルを確立されて。
澤本:そうですね。今、CMを見てるとつくった人、ディレクターによって差があまりないじゃないですか。でも山内さんがつくったものは僕らが見ても普通にわかるもんね。あ、これ山内さんだって。
権八:ものすごく独特なヘンさというか。澤本さんはソフトバンクを一緒にやられてますけど、僕は意外と機会がなくて。ちゃんとやったの1本だけですよね。
山内:セコムの靴下のやつね。あれは面白かったですね。権八さんはあまり気に入ってなかったみたいだけど。
権八:そんなことないって(笑)!
山内:あれ今見ると面白いですよ。今流れていたら目立つと思うんですけどね。映画のドラマというか、クオリティ高いCMはみんなちゃんと撮れるから随分つくられていて、今はそういうのが目立たなくなってますけど。でも、あれは映画っぽくないじゃないですか。
権八:映画っぽくないですね。
山内:漫画っぽいというか。そういうのが逆に今あまりないから。でも、見てる人はほとんどいないからわからないと思うんですよ。
権八:Facebookなどに載せたりできるといいですね。
中村:そうですね。山内さんのCM作品集を用意しておきます。澤本さんはソフトバンク以外にも山内さんと繋がりがあったんですか?