実は中村洋基さんも過去に劇団に所属していた!
中村:これLINEできたんですよね。個人的に。しかし、これは見たいです。当日券並んでも見に行きたいなぁ。実は私、早稲田で小さいお芝居をやっていて、劇団ごと潰れちゃったのでWebの道に入ったんです。第三舞台が兄弟会社で、Webプロダクションをやっていて、そこにいたんですよ。
山内:役者をやってたんですか?
中村:役者をやっていて、あとは演出助手を。
山内:それで何かね。そういう感じだもん、発声が。
中村:「あえいうえおあお」と大隈講堂で言ってそうな(笑)。学生の頃はやってましたね。
権八:ちょっと個人的にさっきの話を蒸し返していいですか。以前の映画で、今回の『友だちのパパが好き』が2作目で、1作目は『ミツコ感覚』。僕は『ミツコ感覚』の何がうれしかったって、山内さんは何百本もCMつくられていて、僕は1本しか一緒にやってないんですけど、パンフというか説明書のご自身の10本くらいの厳選リストに「セコムの靴下」って書いてあったんですよ(Facebookの「すぐおわ」サイトにてCM公開中)。
山内:そうですか。でも、自分覚えてますもん。
権八:うれしかったなあ。あんな誰も知らないCMを(笑)。山内さんはさっき「権八さんは気に入ってなかったでしょうけど」と言ったけど、そんなことないんですよ。当時は変わった企画で、世界陸上か何かの特別枠で佐々木(宏)さんがCDで、中治(信博)さん、澤本さん、僕でそれぞれセコムの長尺CMで好きなことやっていいと。僕は山内さんとその変なCMをつくったわけですよ。さっきの話とちょっと関係あるんですけど、僕が気に入ってないって思われたのは、それこそリアリティとか、そういうことの問題意識でしたよね、きっと。
中村:リアリティがありすぎるってことですか?
権八:違うんですよ。むしろ逆で、もっとリアルにドキュメントにやってたら、どうなってたんだろう?っていう問題意識で。ちょっと変な話なんだけど、ある男の靴下が防犯が不安で集中できないからどんどん落ちてくるみたいな。そういうしょうもない話で。SECOMしてから人生が好転して、まわりのOLが「彼、変わったわ」みたいな話をするときに、確か僕は現場で、もう少し、証言ビデオやドキュメンタリーみたいなことを意識してたのかな。そのときに「あ、権八さんはこれ気に入ってないんだ」みたいな空気が。違いましたっけ?
山内:そうかもしれないですね。
権八:でも、気に入ってないわけじゃなくて全然気に入ってます(笑)!そういうリアルさみたいな意識が当時あって。それは別の意味で、山内さんもすごく意識されてる点だと思うんだけど、そのあたりはまた次週に。
中村:残念ながらお時間です。来週は山内ケンジさん<後編>をお送りします。みなさんの質問やお便り、何でも構いませんのでドシドシくださいませ。メールアドレスはsuguowa@tfm.co.jp。また、「すぐおわ」Facebookページにコメントを書いていただいたものもお便りとみなして、どんどん読んでいきます!
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構成・文 廣田喜昭