「広告主」の方が起用に積極的ではない
Q.いまSMAPを広告に起用したい(広告主)、または提案したい(広告会社)ですか?
広告主・広告会社ともに、「起用したくない」「提案したくない」が、「起用したい」「提案したい」を上回った。広告主の「起用したい」が13.5%に対して、広告会社の「提案したい」が20.4%で、広告主の方が積極的ではない様子が伺えた。
また、男女比を比較すると、広告会社の男性の21.4%が「提案したい」意向を持っているが、広告主の男性は11.1%が「起用したい」であり、乖離が強く見られた。
さらに、「起用したくない」「提案したくない」と考えている人に対して、「どのような条件があれば起用・提案したくなるか」を尋ねた。
●時間が経つのを待つしかない。(女性・40代後半)
●撮影日程の幅、撮影時間の量など基本的なスケジュールが確保できるようになること。広告企画の内容、制作スタッフなどに関して、制約がなくなること。タレントとして、今まで以上の活躍をし人気もアップすること。(男性・40代後半)
●事務所が今回の件について、きちんと会見を開いて、世間に説明・謝罪すること。(女性・30代後半)
<広告会社>
●SMAPが今後もしばらく解散しないことが明確に分かれば提案したいと思う。(女性・30代前半)
●各種展開への自由度アップ、契約料金のダウン。(男性・60代前半)
●クライアントからの指名があって、初めて検討段階に入る感じだと思う。世論が変化すれば、また意識は変わるかもしれない。(男性・40代前半)
時間を置くことで「ほとぼりが冷めたら」という声と、所属する事務所に対する改善を要望する考えが多く見られた。
Q.SMAPが所属する事務所の他のタレントの広告起用にも影響があると考えますか?
広告主・広告会社ともに、約半数が「影響がある」と考えていた。どのような影響があるのかも尋ねた。
●事務所に対してネガティブな印象が強まった。もしかしたら、社内でも、上層部が承認に一時的に躊躇することもあるかもしれない。(男性・40代前半)
●グループ全体の価値が低下したというよりも、事務所に対してのレピュテーションが下がり、強いてはそこに属すタレントの価値が下がった。(男性・30代後半)
●事務所のガバナンス、コンプライアンス能力に疑問を持つ。(男性・50代前半)
<広告会社>
●起用・採用までに一度世論を考えるというフィルターが加わる。(男性・40代前半)
●タレント、並びに従業員の管理能力についての懐疑。 結局、仕事の大半はタレントではなく、事務所のスタッフとのコミュニケーションによって成立します。それが、内紛などによって業務自体に影響があるとするならば、取引は控える傾向になると思われます。(男性・50代後半)
●既に人気を確立しているグループの影響はないと思うが、出てきたばかり、あるいはこれから売れるレベルのグループは、事務所に対する不信もあり、今後本当に人気が出てくるかどうかの確信が全く持てない。となると、そもそもの契約が厳しく使い勝手の悪さから、若手グループの先物買いはできない。(女性・30代後半)
事務所に対するイメージ悪化と管理体制に対する信頼性の低下を、リスクと考える声が多かった。一方で、「SMAPの代替として、他のタレントが起用され、新しい人が生まれ、育つという意味で影響がある」というポジティブな声も見られた。