宣伝会議はオプトの協力を得て、本誌でも注目が高い「オンライン動画活用を考える企業研究会」を9月から2回に渡り開催。メーカー、小売り、サービスと多岐に渡る業種のマーケティング担当者が最新の動画活用事例を持ち寄り、現状抱えている課題を共有。まだ知見の少ない動画活用について、互いの知見を披露、議論する場を通じて、課題解決の方向性も見えてきた。今回のセミナーは、その成果を発表することを目的に開催された。
第1部は、研究会にもゲストとして参加した佐藤達郎氏が登壇した。佐藤氏は「消費者のメディア接触行動の変化に伴い、オンライン動画の活用に注目せざるを得ない環境と言える。しかしながら、これまでと異なる制作のノウハウやパートナー選びが求められるため、どんなクリエイターと組むかが非常に重要になっている」と話した。
第2部には、全2回の研究会に参加しているオプトオンラインビデオアドソリューション部の松田清部長が登壇。いち早く2013年にオンライン動画専門の部署を立ち上げ、ノウハウを積んできた松田氏から、最新動向などが話された。
研究会の中ではネットで拡散することを目的にした動画から、ブランディング目的、商品購入の最後の一押しになるようなプロモーション目的のものなど多様な事例が出てきたが、松田氏は「消費者の態度変容のプロセスのどのステージで活用するものなのか、目的を明確にすることが大事」と説明。具体的に、そのステージ別の効果的な活用法を整理して、解説した。
第3部のパネルディスカッションはオプト執行役員の中野宜幸氏のモデレートのもと、研究会参加企業を代表して日本コカ・コーラ大澤央人氏、カルビー山村眞氏が登壇。テレビCMと異なり、消費者が能動的に動くオンライン環境での動画は、企業が伝えたいメッセージを一方的に伝えるクリエイティブでは響かない。企業が伝えたいメッセージ、消費者が見たいクリエイティブのバランスをどうとっているのか?第一線で活躍するマーケティング担当者が、現時点の経験値に基づく知見を披露した。
終了後、参加者からは「オンライン動画に挑戦したいが効果を明確に示せず、なかなか理解を得られていなかった。セミナーを聞き、動画の重要性を社内で理解してもらうためのヒントが得られた」といった声が聞かれた。
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