キャッチコピーは「今、一番生まれる時代を間違えた女」
カネコ:ギターは中3ぐらいから弾いてたんです。
権八:それも特に文化祭でやるとかじゃなく?
カネコ:じゃなく家で。でも練習が昔から嫌いで。練習、勉強が本当に嫌い。努力が嫌いなんですけど(笑)。だからずっとサボってたんですよ。ギターも本当に下手くそでG、Cみたいのをずっと弾いてただけで。
澤本:曲としてはどういうのを聞いていたんですか?
カネコ:曲は「はっぴいえんど」が好きで。
澤本:「はっぴいえんど」が好きな22歳ってそんなにいないんじゃない?
カネコ:どうなんですかね、たぶん・・・いる。
権八:いなくはないけど(笑)、多数派ではないよね。高校生のときから「はっぴいえんど」をバンバン聞いてたわけでしょ?
カネコ:高校生のときに好きでした。確かに言われてみると、周りにはいなかったですね。
権八:周りはどういうのを聞いてる人が多かったんですか?
カネコ:周りはなんだ・・・EXILE(笑)?
澤本:EXILEと「はっぴいえんど」。
権八:みんなEXILEを聞いてアゲアゲになってる中で1人「はっぴいえんど」を聞いて。
カネコ:そうです。で、すぐ帰ってライブに行ってみたいな高校生活。
権八:面白い。マネージャーの方が書いたと言われているこのコピーがまた素晴らしいんですよ。
澤本:カネコアヤノさんのキャッチコピーがあって。自分で言ってみてください。
カネコ:「今、生まれる時代を間違えた女」・・・「今、一番生まれる時代を間違えた女」。
権八:キャッチコピーも間違えたね(笑)。
中村:わりと噛み噛みでしたね。
権八:マネージャーの方、センスありますよね。おこがましいですけど(笑)。
澤本:一応、僕たち広告屋さんなんでね。
権八:本人としてはこのキャッチフレーズはどうですか?
カネコ:これファーストアルバムのキャッチコピーだったんですけど、気づいたら帯に書いてあって、「そうかなぁ」って思いました(笑)。
権八:かわいいね、このマイペースな。自分としては時代を間違えた覚えはないと。
カネコ:そうそう、覚えないなぁって思う(笑)。
澤本:デビュー的なミニアルバムのタイトルが「印税生活」じゃないですか。このタイトルは自分で付けたんですか?
権八:ひでーな(笑)。素晴らしい、いい意味で。
中村:素晴らしいですよね。もう印税生活をしていたらこのタイトルを付けられないですから。「印税生活するぞー!」という。
カネコ:したいなって。
権八:そういう思いで付けたタイトルなんですか?
カネコ:いや、これが全然違くて、最初のライブは私と今のバックバンドのギターとドラムの3人でやってたんですよ。そのときの名義が「カネコアヤノと印税生活」で、バックバンドが「印税生活」というバンド名ですよっていう体でやっていたんだけど、いつの間にかなくなっていて、ミニアルバムのタイトルに面白いからしちゃおうみたいな。
澤本:印税生活というアルバムが出るというのはすごくいいと思います。
カネコ:いいですか?(笑)
権八:その「印税生活」をSCANDALのメンバーが聞いたんですか?
カネコ:SCANDALのマネージャーと私のマネージャーが同じ方なんですよ。それで気に入ってくださって、SCANDALに聞かせたら、みなさんも「おもろいやん」みたいな感じになって。バカにしてるんじゃないんですけど、「おもろいやん」って。
権八:おもろいよね、歌が。
カネコ:それでツアーのオープニングアクトもやらせてもらったんですけど。
権八:ここらで歌いきますか、せっかくなんで。