22歳シンガーソングライター、キャッチコピーは「今、一番生まれる時代を間違えた女」(ゲスト:カネコアヤノさん)【前編】

澤本さんは車の運転中にラジオでカネコさんの曲に出会った

澤本:僕がなぜカネコアヤノを知ったかというと、車の運転中にラジオで曲が流れてきて、すごくいいって思ったわけですよ。誰だ?と思って車を止めて、検索して、それでカネコアヤノって書いてあったから。

カネコ:うわー、うれしい。

澤本:後でまた調べて、この曲だっていうのをYouTubeで見つけたのかな。

権八:どこを運転していたの、そのときは?

澤本:三重県(笑)。ちょっと講演会か何かで名古屋に行く機会があって、だいたい僕は地方に行くと、その地方に行くのに乗じて近くの有名な神社に参拝に行くんですよ。

中村:好きですよね、神社めぐり。

澤本:椿大社というのかな。それに行っている途中に聞いたから、だいたい神社に行く途中に聞いたりすると、これ何かいいなと思うものがあります。

権八:巡り合わせのようなものがありますよね。

澤本:それでハマって、以来人にも「聞け、聞け」って押し付けて。

権八:僕らのところにメールを送ったのはそれからしばらく経ってからですか?

澤本:1週間後ぐらいかな。

権八:熱狂的なメールがきまして。このパイセンから。

中村:「すごいの見つけたー!」って。

カネコ:うれしい(笑)。

権八:僕も慌てて聴かせていただきましたけど、これはいい!!ってなって。

澤本:では、それを聞いてもらって。

中村:カネコアヤノさんから曲の紹介をお願いいたします。

カネコ:カネコアヤノで「銀河に乗って」。

澤本:実はあまりにも曲が良いから、自分の担当しているラジオCMのナレーターで来てもらったんですよ。この口調で女子の独白みたいなセリフを読んでもらったらうまいだろうと思って。

権八:いわゆるそれは商品情報的なナレーション?

澤本:商品情報というか、女の子役をやってもらって。そのときにいろいろ話をしたんだけど、今の曲って途中何を言ってるかわからないじゃない。

権八:えっ、そうですか(笑)。

澤本:何回一生懸命聞いてもわからないのは「ミニチュア東京」のあたり。

権八:このへんの言語感覚がめちゃくちゃ素敵じゃないですか。

カネコ:うれしい。

権八:わからないっちゃわからないけど、わかるっちゃわかる。感覚的に。

澤本:歌詞がわからないんじゃなくて、何を言ってるかわからない(笑)。

権八:滑舌か! 読むとわかるけど(笑)。

澤本:「銀河に乗ってミニチュア東京、街を出よう」と言ってるんだけど、「はーはーはははーはー」みたいな、タイの人が踊ってるみたいな(笑)。

権八:あれ、かなりディスられてますけど(笑)?大丈夫ですか? 

カネコ:本当に滑舌が悪くて悩んでるというか、仕方ないなって(笑)。本当に「そこの部分なんて言ってるの?」ってライブでお客さんにめっちゃ聞かれるんですよ。「~~って言ってるんですか?」って全く違うことを言われたり。

澤本:でも、そこが訳わからないから、最後の「できないことは何もない」っていうのだけみんな覚えてくんだよね。

カネコ:そう、本当にそうで、みんな「できないことは何もない」のところでテンション上がるみたいな。「いや、何もないわ!」みたいな感じになってくれるみたいです(笑)。

澤本:それ作戦なんじゃないかと思って。わからない歌詞をサビの直前に歌って、一番言いたいところだけ残すっていう。そう思って聞いたら違うって(笑)。

権八:確かに滑舌の問題もあるかもしれないけど、「銀河に乗ってミニチュア東京」って予想できないでしょ。だから、マクロからミクロにギュッときて、東京にミニチュアって付けちゃう感覚が。だから、みんなまずパッと飲みこみにくいというか。

澤本:普通の頭の回転と違うよね。

次ページ 「本当はアイドルになりたかった!?」へ続く

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