好きな人の苗字を自分の名前につけて、変じゃないか確認する(ゲスト:カネコアヤノさん)【後編】

【前回コラム】「22歳シンガーソングライター、キャッチコピーは「今、一番生まれる時代を間違えた女」(ゲスト:カネコアヤノさん)【前編】」はこちら

先週に引き続き、シンガーソングライターのカネコアヤノさんが登場。独特な歌詞がつくられる過程や、際立つ言葉のセンスが磨かれた原点とは?

今回の登場人物紹介

左から、澤本嘉光(すぐおわパーソナリティ)、カネコアヤノ、中村洋基(すぐおわレギュラーゲスト)、権八成裕(すぐおわパーソナリティ)。

※本記事は1月2日放送分の内容をダイジェスト収録したものです。

「マジックペンと君の名前」はおじさんを否定する歌?

中村:先週に引き続き、シンガーソングライターのカネコアヤノさんをお迎えしております。

カネコ:よろしくお願いします!

権八:カネコさんは澤本さんが雷で撃たれたようにハマったシンガーソングライターで。11月にリリースされたセカンドアルバム「恋する惑星」、僕も聞かせてもらいました。「マジックペンと君の名前」という大好きな曲があって、素晴らしくて。実はこっそり某クライアントに提案しました。

澤本:偉い、偉い。

権八:でも、通らなかったんですけどね(笑)。また折を見てブッコンでいきたいと思っております。カネコさんは歌詞で否定語を繰り返すじゃないですか。「興味がな~い、興味がな~い、興味がな~い(歌マネ)」って。

カネコ:そうですね、確かに。

権八:あれがたまらんですわ(笑)。

澤本:今日その曲を僕ら3人の前で歌ってほしいんですよ。「マジックペンと君の名前」という歌は本当に良い歌詞で、基本的には「自分の前にいるおじさんに興味がない」って話なんだよね(笑)。

中村:「目の前で話す偉そうにしているおじさまには興味がない」という歌詞ですね。

澤本:そう、だからカネコさんの目の前でしゃべってる、この偉そうなおじさん達には興味がないという(笑)。

中村:全員おじさま3人がポヨーンと目の前にいるという。ちびまる子ちゃんみたいな。

カネコ:ちびまる子(笑)。

権八:でも、不思議な歌ですよね。

澤本:とてもいい。だからM的な気持ちで「興味がない」って(笑)。

権八:ラブソングだし、言ったらプロポーズソングじゃないですか。ポジティブに「あなたのこと大好きです」ということをこういう形で言って。にもかかわらず、興味がねーと(笑)。

澤本:そう、おじさんに興味がないって(笑)。

権八:おじさんはセンスがないって、もう、第三者を完膚なきまでに全否定する。

カネコ:確かに(笑)。

権八:どうやってこの歌できたんだろうと。

澤本:これも歌詞が先なんでしょ?

カネコ:歌詞が先です。

澤本:歌詞が先で「おじさんに興味がない」というのを先に書いて。

権八:勝手なおじさんの想像ですけど、結婚も考えちゃうくらい大好きな相手がいるんだけど、そのことを「君わかってないなあ」と偉そうに語る中年が実際いたんじゃないかと!

カネコ:全然いないです(笑)。

権八:いないんかい(笑)!

澤本:いないけど、違うところでしゃべってるおじさんに興味がないって言ってるってこと?ひどいね(笑)。

権八:目の前でおじさん話してなかったの?

カネコ:話してないです。

権八:これは想像ってこと?

次ページ 「好きな人の苗字を自分の名前につけてマジックペンで書いてみる」へ続く

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