デートの誘いを断ったことがないって本当?
澤本:今はオーストラリアで暮らしているんですか?
石川:今は東京で暮らしています。最初はロンドンに住んでまして、その後、少し日本に帰ってきて、オーストラリア・シドニーのほうに長い間、中学・高校・大学卒まで住んでいました。また帰って、香港に住んだり、いろいろなところに住んで、今は日本で落ち着いています。やっと落ち着きましたね。
権八:オーストラリアのコンクールでNo.1になられて。何年頃ですか?
石川:学生のときにコンクールをたくさん受けるので、そのうちの1つで、18歳ぐらいのときだと思います。
権八:そのときはちなみにクラシックの名曲を弾かれたんですか?
石川:そのコンクール自体はいろいろな部門がありまして、ソナタ部門、ソリスト部門、アンサンブル部門など、いろいろな部門を受けて、全部1位をいただいて、そのうえでまたバイオリニストの1位、ピアニストの1位、声楽家の1位が競う大会があって、そこでまたベストパフォーマー賞をいただいたので、いろいろな楽曲を演奏させていただきました。
権八:それであまりにも卓越した演奏であるがゆえにもらったんですよね。
石川:永住権を。
中村:えーっ! 永住権を授与されたと。すごい。勲章みたいなものですよね。
石川:本当に光栄に思っています。すみません、私なんかがもらってしまってという感じなんですが。
権八:前に石川さんが「今夜くらべてみました」という深夜番組に出ていらして。徳井さんとフットボール後藤さんが出ている。あのときの“デーティング”の話していいですか? 要は、男性からデートの誘いがあると断れないと。こんなお美しい方が。断ったことがなくて、絶対にデートするって。デーティング。テイスティングみたいですけど(笑)。
中村:それがデーティング(笑)。
権八:という話をされてましたよね?
石川:してましたね~(笑)。
権八:あれ反響すごかったんじゃないですか? つまり、デーティングの申し込みが(笑)。
石川:反響たくさんいただきまして。次の日、事務所の方々がホームページにデーティング受付項目をつくろうと言ったぐらい。
中村:その事務所の方も変わってますね(笑)。
石川:たくさんのお問い合わせをいただいて本当にありがたいです。
権八:無下にできないわけですよね、いい人すぎて。
石川:いえ、そんな。私を誘ってくださるなんて、もうどれだけ優しい人なんだろうと思って。
中村:なぜ、そんなに自己評価が低めなのかよくわからないんですけど(笑)。謙虚すぎる。じつは、今日私もバイオリンを用意していまして、今回、「広告人格付けチェック」をやろうかなと。果たして、澤本・権八は一流の広告人なのかと。
澤本:何それ(笑)? どういうこと?
中村:一流の広告人は聞き分けられるはずだと。課題曲を用意しています。天空の城ラピュタの『君をのせて』。これを触りの部分だけ3パターン。まず石川さん、全豪No.1。そして中村、全中目黒80番。そしてもう1個は中村のバイオリンで全豪No.1。これをランダムシャッフルしますので、目をつぶって聞いてみてもらうというのをやってみたいと思います。これがわかったら一流の広告人の可能性が高いので。
権八:なんでだよ(笑)。関係ないと思うけど。でも、面白い。絶対自信ない。
<後編に続きます>
構成・文 廣田喜昭