五明さんがつくったラジオCM「サプライズ」篇
五明:僕ら中に入ってからは本当に何もやってないと言えばやってないよね。「これどうしたらいいですかね?」「こういうのどうですか?」「あぁ、それがいいです」と。
遠山:澤本さんにも結構助けていただきました。
澤本:いや、僕は何もしてませんから。
遠山:いやいやいや、セリフ回しを澤本さんに結構変えていただいて、「こっちのほうがいいですわ」となったのもありましたし。
中村:収録は当初のイメージ通りにはいかなかったんですか?
五明:秒数が足りなかったり、やっぱり出ちゃったりで、「どうしましょうか?」と言ったら、全部森田さんとシューレスジョーがやってくれて。
一同:笑
中村:そこシューレスジョーやってくれるんですね(笑)。
澤本:これ後で聞けるんだけど、適役を配役してるのよ。配役の人の声を聞いたら、「あ、こういうことをやりたかったんだ」とわかるぐらい。
権八:遠山くんが読んでわからなかったことが、そこでわかるみたいな。
澤本:そうそう。真面目に思ったのが、吉本の方々ってラジオのナレーターをやったら、結構仕事あると思ったんだよね。今がないというわけじゃなくて。お笑いもいいけど、声がいいし、通るじゃない。「声をこうしてください」と言ったらすぐにつくれるからナレーションに向いてると思いながら聞いてたんだよね。
権八:そうですよね。しょっちゅうコントや舞台で、いろいろな役を自分の中で演じ分けてやっているわけですもんね。
澤本:あとセリフの食い方があるじゃない。しゃべってるときの重ね方が芸人さんはやっぱりうまい。ナレーターどうしでやると、きちんと読んで、になるけれど、生でやってる人だと重ね方がこうなるんだと。
遠山:ちょっと緊張するんだよなぁ。権八さんだけ耳をふさいでいただいて。
権八:いやいや、意味がわからない(笑)。
遠山:その間、エロ動画を見ていただいて。
権八:必ずエロ動画もってくんな、この野郎! だから見てねーっつーの(笑)。
中村:それでは、聞いてみましょう。最終的に一体どんなCMが完成したのか。
権八:今日は何本聞けるんですか?
中村:今日はいっぱいある中から珠玉の2本を。
権八:遠山さんの1本、五明さんの1本。
中村:まずはじめに、五明さん企画のラジオCM「サプライズ編」です。どうぞ!
−五明さんがつくった東京ガスのラジオCM「家族の絆・サプライズ」篇−
http://tv.tokyo-gas.co.jp/watch/911748365002
夫:おい、なんで飯つくってねーんだよ!
妻:仕事終わり、いつも外で食べてくんだろが。
夫:昨日「外食控えろ」って言ったのそっちだろ。
妻:あんたの体が心配だからだろ。
夫:うーん。
妻:ほら、できたから、さっさと食べろよ。
夫:おい、ちょっと待てよ。これ枕? オムライスでかすぎだろ。
妻:そう言って、いつも全部食べるだろが。
夫:おいしいんだから仕方ねーだろ。
妻:んっ、ん~、ありがとう。
夫:じゃ、いただきまー・・・
妻:ちょっと待って。ケチャップかけるの忘れてたわ。
夫:何やってんだよ・・・おい、何してんだよ、おい。ケチャップで何書いてんだよ。こっち腹減ってんだからよ。
妻:読めよ。
夫:なんでだよ。
妻:いいから早く読めよ。
夫:んだよっ。ん? 「パパになったよ」・・・誰がパパなんだよ?
妻:あなた。
夫:えっ。
(スプーンの落ちる音)
妻:うれしい?
夫:えっ? へへっ。うん。
NA:どんな食卓にもドラマがある。東京ガス。
澤本:これいいでしょ?
中村:いいですね。
五明:お2人の顔見れなかったんですけど(笑)。
澤本:これよかったよ。裏切るというのはだいたいよくて、前半で戦って、どんなにひどいものになるか・・・と思ったら最終的によかった、と聞いてる人は感じたと思いますよ。
五明:最初、プレゼンさせてもらったときはヤンキーの夫婦だったんです。でも、それだと言葉が強すぎると言われて、大阪弁だったら口調が強くても丸くなるかなと思って、声の役でトンファーの山西(章博)と伊藤真奈美さんを呼んだんです。それで一回リハ録ったら、東京ガスさんから「大阪弁の意味がわからない」と。それで2人に標準語でやってもらったら、意外と丸くなって、いい感じになったんですよ。
権八:女性の方も芸人?
五明:吉本所属の女優さんですね。これも最後に秒数が余っちゃって、「どうしましょうか」と言ったら、「2人で笑い合ったらいいんじゃないですか」と森田さんが言ってくれて。
澤本:あの笑い合ってるとこ、いいですよね。
権八:あそこがいい。
澤本:ただのお笑いじゃなくて、最終的に良いものになっていて。初めての人がこれをつくるのはすごいと思った。
五明:えー、うれしいな。
一同:笑