サイト運用で時間を浪費しない
広告主にとって重要なのは、ツール導入により売上げが上がるのか、成果がでるのかという点だ。
改善が必要な箇所がわかってもツールだけで売上げを高めるのは難しい。そこで金島氏が目を付けたのが、“業務効率を上げてコストを下げる”こと。
特にSiTestの強みとなるのは「自動的にサイトが改善される」機能。ユーザーの求めることを統計学的に人工知能が分析をして、どの修正パターンが最も改善見込みがあるのか修正提案、改善レポートを行ってくれる。
これにより余計な業務フローが減るため、より早くサイトの改善ができるようになり、売上や成果につながる。
自社でECサイトを運営する某大手消費財メーカーでは、スマホでのショッピングカート離脱率が高いことが悩みとなっていた。そこでSiTestを導入し、ヒートマップ分析でユーザーのページ上の動きを可視化したところ今までの解析手法では気付かなかった根本的なボトルネックを発見。そこを改善したところ離脱率を半分以下まで下げることに成功した。
さらにABテスト機能により、コンバージョンの最適化も行うことで結果的にCVRを2倍以上に引き上げたという。
「そこまで成果をあげられたのは機能の利便性はさることながら、運用でなく改善にかける時間を増やせたことが要因だったと言っていただきました。また、クライアントの方々に話を聞くと、人工知能活用の可能性に期待をされているのを感じます。今、追加機能として開発を進めているのが、人工知能を活用した『アドバイス機能』と『レポーティング機能』。これまでコンサルティング料として数十万円かかっていたところを、ツールの費用数万円だけで補えるようにしたいと思っています。レポーティング機能は5時間かけていた解析レポートを僅か1分に短縮することが実現できるため、多くのお客さまから早く実現してほしいとのお声をいただいています」。
多忙なマーケターを支援
マーケターは忙しい。顧客提案や折衝、広告配信、分析、改善、レポート作成などその仕事量も膨大だ。だからこそ金島氏は、「マーケターには企画や最後の決断をしてもらえばいいと思っています」と話す。
「その決断をするための情報を適切に提供してくれるツールがあれば、やるべきこと、お客さまに提案したいことが明確になるはず。人工知能ができることではなく、人だからこそできるクリエイティブな作業に集中していただき、『お客さまを喜ばせる』ことにフォーカスしてほしいと考えています」。
最後に今後の展開について聞いたところ、「まずはSiTestの導入数100万サイトを目指していきたい。現在の導入数は、約7万3000サイトと世界で2番目ですが、僕たちはローンチから1年でこれを実現しているので、不可能ではないと考えています。バージョンアップも随時行っていき、さらにSiTestを作業効率の向上に貢献できるツールにしていきたい」と力強く語ってくれた。
SiTest以外のサービスもすでに準備段階にあるとのことで、同社の今後の動向にも注目していきたい。
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