筆者なりの「ゲーム実況が流行るわけ」に対する仮説
そこでスポーツに限らず、人間は自分が経験したことのある(共感できる)、ルールを知っている(理解できる)ものは観戦するのであるということが真実ならば、現代の子供が一番身近に技を競い合ってきたものは他ならぬゲームではなかろうか。小さい時からゲームに慣れ親しんできた子供がYouTubeやニコニコ動画でゲームの実況を夢中で見る事を嘆いたり不思議がる人もいるが、自分が経験したことがあり(共感し)ルールを知っている(理解できる)から見ているとごく当然の自然なことであると考えることはできないだろうか。
リアルとの融合が価値を生み出す
今回の記事で取り上げた事例にはある共通点がある、それは記事のタイトルにも書いた「デジタルとリアル」である。デジタル×チェス、デジタル×ハードウェア、テレビ×ポイント制度、デジタル×スポーツ……それはいずれもデジタルテクノロジーをリアルにあてはめた事例であり、それだけデジタルが身近になったということかも知れない。デジタルの世界の中だけでも大きな価値を生み出すことがあるが、むしろデジタルが従来無関係と考えられていた分野にこそITが付加価値を与える可能性が高いのではないかと考えるのであるが皆さんはいかがであろうか。
江端 浩人(事業構想大学院大学教授)
米ニューヨーク・マンハッタン生まれ。米スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)取得。伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、2005年日本コカ・コーラ入社、iマーケティングバイスプレジデント。2012年9月から日本マイクロソフト業務執行役員セントラルマーケティング本部長。2014年11月よりアイ・エム・ジェイ執行役員CMO。2017年3月ディー・エヌ・エー(DeNA)入社。現在、同社執行役員メディア統括部長兼株式会社MERY副社長。
日本コカ・コーラ在職中は、同社が運営する会員制サイト「コカ・コーラ パーク」を開発し会員数約1200万人、月間PV約10億を誇る巨大メディアに成長させた。
日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会が主催する「Webクリエーション・アウォード」で、2010年度の最高賞「Web人大賞」を受賞。2014年に日経BP広告大賞を受賞。2012年4月に開学した「事業構想大学院大学」の教授に就任。日本マーケティング学会会員。
米ニューヨーク・マンハッタン生まれ。米スタンフォード大学経営大学院修了、経営学修士(MBA)取得。伊藤忠商事の宇宙・情報部門、ITベンチャーの創業を経て、2005年日本コカ・コーラ入社、iマーケティングバイスプレジデント。2012年9月から日本マイクロソフト業務執行役員セントラルマーケティング本部長。2014年11月よりアイ・エム・ジェイ執行役員CMO。2017年3月ディー・エヌ・エー(DeNA)入社。現在、同社執行役員メディア統括部長兼株式会社MERY副社長。
日本コカ・コーラ在職中は、同社が運営する会員制サイト「コカ・コーラ パーク」を開発し会員数約1200万人、月間PV約10億を誇る巨大メディアに成長させた。
日本アドバタイザーズ協会Web広告研究会が主催する「Webクリエーション・アウォード」で、2010年度の最高賞「Web人大賞」を受賞。2014年に日経BP広告大賞を受賞。2012年4月に開学した「事業構想大学院大学」の教授に就任。日本マーケティング学会会員。
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