ドラッグストアでも積極的に販売
アサヒビールが「スタイルバランス サワーテイスト」の販売で注力したチャネルは、ドラッグストアだ。「従来は積極的に取り組めていなかったが、提案の余地があるチャネル。サプリメントなど健康関連の商品販売ではやはり知見があり、『健康』を前面に出せば、ノンアルコール商品でもアピールできる」と、量販統括部販促グループの林美貴子氏は話す。
「スーパーなどの従来チャネルでも、『食事の脂肪の吸収を抑える』機能性を生かし、お惣菜コーナーなどに『スタイルバランス』を並べていただくクロス・マーチャンダイジングを提案した。食品と一緒だと売れ行きが増すようで、実施店鋪では反響が出ている。ほかにも、店頭試飲会2000回と、総数15万本規模のサンプリングを実施した」(林氏)。
変わったところでは、フィギュアスケートの浅田真央選手の復帰舞台となった、2015年10月の「ジャパンオープン」で、サンプリングを行ったほか、スケートリンクの壁面にも広告を出稿した。浅田選手は商品のイメージキャラクターとして、広告にも登場している。
「機能性表示食品は、一時的に市場がふくらむも、なかなかリピートにつながりづらい商品もあると聞く」と、松橋氏は話す。
「『スタイルバランス』に関しては、食事に合う味を実現し、飲用シーンをきちんと伝えれば、リピートしていただける実感がある。初年度はレモン、グレープの2つのフレーバーで展開したが、商品ラインナップを広げれば、さらに多くの需要層にアプローチできるのではないか。サワーの需要層も嗜好が広がっているからだ。商品の認知度をさらに高めて、販売を加速させたい」(松橋氏)。
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