「分散型」メディアの隆盛から、広告主は何を学べるのか

分散型でブランド広告主が考えるべきこと

ブランド広告主側がデジタルメディアの力を最大化させるためには、ソーシャルメディアであれ、通常のメディアであれ、デジタルのプラットフォーム上にコンテンツが自然な形で配信されることで、特定のオーディエンスの関心や興味を獲得していく仕組みを持つことです。ソーシャルであればプラットフォームの特性、ネイティブアドであればメディアの特性にそれぞれ関わります。

同時に、ブランド広告主側のオウンドメディアの活用もこれと同じ方向性が必要であるように思います。それは、オウンドメディアをランディングページとして最終ゴールと考えるのではなく、変化の激しいデジタルメディアにおいてオーディエンスへのタッチポイントを絶え間なく最適化させるためのものとして考えるということです。

これは特に若年層のような、既存の取り組みではアプローチできない新しいターゲットを取り込むために重要なことだと思います。そして、その際の武器がメディアにとってコンテンツが商品であるように、「コンテンツ」がブランドのアイデンティティを持つような商品となるマーケティングを行うことだと思います。

この場合の「コンテンツ」は、特定のオーディエンスに向けたコンテンツを深化させることでブランドとして継続的に関心を得ることと、ブランドが複数のオーディエンスに異なるコンテンツを配信してもブランディングが成立するようなコンセプトを持ち得ることが重要のように思います。

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鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)
鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

鈴木健(ニューバランス ジャパン マーケティング部長)

1991年広告会社の営業としてスタートし、ナイキジャパンで7年のマーケティング経験を経て2009年にニューバランス ジャパンに入社し現在に至る。ブランドマネジメントおよびPRや広告をはじめデジタル、イベント、店頭を含むマーケティングコミュニケーション全般を担当。

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