プロデューサーから“宇宙人”とあだ名を付けられて・・・
矢追:それから“宇宙人”ってあだ名になったんですけど(笑)。でも、すったもんだの挙句に、結局、プロデューサーが頑張ってくれて、政治力で当日あげることになったんですよ。
澤本:カメラがあがった。
矢追:当時はオール生ですから。ビデオなんてないから。屋上でカメラの脇に立ってリポーターをやる役が当時のアナウンサーだった徳光和夫さん。
澤本:あ、徳光さんがそのレポートをやったってことですか?
矢追:そう。徳さんは俺より5年ぐらい後に入ってきたんですね。そのときは入りたてで、新入社員だから、直立不動で「矢追さん、私は何をしたらよいのでありましょうか?」と言うから、「お前は屋上でUFOが来たら、来た!」って言えばいいんだと。
一同:笑
矢追:わかりやすく。それで本番直前にプロデューサーに珍しく「矢追」って呼ばれて。その人、絶対に人を呼んだりしないんですよ。珍しく呼んだので、「なんですか?」と聞いたら、「今日、宇宙人呼ぶんだってな。本当に来たらどうすんだ?」と。俺もうドキッとしたね。「しまった、考えてなかった」と。
一同:笑
矢追:でも、何か言わないと様にならないから、「そうですね、宇宙人さんが来たら接待ぐらいしないとまずいんじゃないですか」と言ったら、「うーん、それもそうだな」と、社長室を予約してくれて、ドアに「宇宙人様御席」と貼り紙をしてくれたんです。粋なプロデューサーでしょ。
澤本:いいですね(笑)。
矢追:こういうプロデューサーは今いないね。
権八:「宇宙人が来なかったらどうすんだ?」じゃなくて、「来たらどうすんだ?」って確かにね(笑)。それで実際に呼ぶアクションはしたんですか?
矢追:たぶんしなかったと思う。
権八:ただカメラで待っていて(笑)。
澤本:番組としては屋上から撮っていて、それを徳光さんが実況するという。
矢追:そうそう。番組がはじまって、巨泉が「屋上の徳光さん、そちらはいかがですか?」と聞くと、徳光さんが「ただ今、赤い光が点滅しながら左から右へと移動しておりますが、あれは果たして空飛ぶ円盤でありましょうか。はたまた、鶴のマークがちょっと見えるような気がいたします」という名調子でね(笑)。そんなこんなで無事に終わって。
権八:宇宙人さんはいらっしゃらずに。
矢追:もちろん。来てたら今頃大変なことになってますよ(笑)。その後も、ぼくは働くのが嫌いなので、仕事をなるべくしないようにして、会社に見つからないようにこっそりいたんだけど、「お前、給料もらってんだろ、働け。今度、何かやれ」と言われて。「何やりましょうか」「またUFOやるか」みたいな形で今に至ってるわけ。
澤本:矢追さんは僕が見ていた番組でも宇宙や地球的な秘密に詳しい方でしたよ。最近、お出しになった『ヤオイズム』の中でちょっと気になったのが、太陽系がやばいと。
矢追:やばいです。今、太陽のまわりにUFOがいっぱいいるんですよ。NASAとESAが共同であげたものを含めて3種類あって、これが時々刻々と画像を送ってくるんですけど、その中に堂々とUFOが映り込んでるんです。
澤本:太陽の画像を撮ってたらUFOが映っちゃうと。
矢追:そうです。太陽の吹き上げてる何百万度という熱のフレアの中にじっと滞空してたりする。
澤本:耐熱性のあるUFOということ。
矢追:もっとすごいのは太陽の中に突っ込んでいって、突き抜けるやつがいるんですよ。明らかに突っ込んでいくわけ。それで突き抜ける。そうすると、太陽がボーンと燃え上がる。それから太陽の中にチューブを突っ込んでチューチュー吸ってるらしいやつがいる。
一同:笑