味の素ゼネラルフーヅ(AGF)と全国和菓子協会は29日、「和菓子にコーヒーを合わせる」という新たな楽しみ方を提案するプロジェクトを始動すると発表した。全国の地方新聞社とも連携し、各地からコーヒーに合う和菓子を決めるアワードを開催する。
AGFでは、日本の水に合わせたコーヒー「煎」を独自に開発し、2015年8月に販売開始。繊細で澄んだ味わいが、洋菓子だけでなく和菓子との相性も良いことから、全国和菓子協会に協力を依頼し今回のコラボレーションが実現した。
プロジェクトでは3月29日から「コーヒー(ハートマーク)和菓子アワード」と題したイベントを開催。各都道府県の和菓子の中からそれぞれ金賞を決定し、さらに一般投票を行った上で、6月に東京都内で授賞式を行う。
金賞には、新潟県「田中屋」の「茶豆笹団子」、神奈川県「豊島屋」の「鳩サブレ」、三重県「井村屋」の「あんこたっぷりどら焼き」、愛媛県「一六本舗」の「一六タルト」、福岡県「ひよ子」の「ひよ子」などが選ばれている。
伊勢志摩サミットのメディアセンターでも提供
同日、東京都内で記者発表会が行われ、AGFの横山敬一社長は「和菓子と『煎』を一緒に召し上がっていただくことで、コーヒー、和菓子ぞれぞれの新しい魅力を発見していただける。『煎』は伊勢志摩サミットの国際メディアセンターでも提供が決まっており、ジャパニーズコーヒーの素晴らしさを海外のお客さまに伝える良い機会もいただいている。積極的にPRしていきたい」と意気込みを述べた。
また、全国和菓子協会の細田治会長(榮太樓總本鋪)は「協会でも以前からコーヒーと和菓子は合うとPRしてきた。和菓子もコーヒーも、心の癒しを求めていただくものという特徴がある。ストレスの多い社会だが、一緒に召し上がっていただき、コーヒーと和菓子の出会いのすばらしさを実感してもらえれば」と語った。
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