Twitterで、約3カ月間のインフルエンサー活用の結果、獲得が爆発的に増加!?タレントとフォロワーの口コミで若年層へのリーチが拡大——北の達人コーポレーション

モデルでタレントの舟山久美子さん(通称:くみっきー)が、Twitterで紹介したニキビケア化粧品「みんなの肌潤糖クリア」などの商品で獲得が爆発的に増加……。健康食品や化粧品を扱う「北の快適工房」を展開する、北の達人コーポレーションは、Twitterのインフルエンサーを活用する広告「第三者ツイート」で大きな成果を上げた。

左から、北の達人コーポレーション・セールスマーケティング部 課長 安倍 晴日氏とTwitter Japan オンラインセールス シニアアカウントエグゼクティブ 泉 亮介氏。

ニキビケア化粧品「みんなの肌潤糖クリア」。北の達人コーポレーションで初めて、若年層を対象に大々的にキャンペーンを実施した商品。

「2015年1月から4月までの3カ月間、くみっきーさんにTwitterの『第三者ツイート配信』を使い、北海道のビート糖を原料にしたニキビケア化粧品『みんなの肌潤糖クリア』や北海道のホエイを成分に入れた洗顔料『二十年ほいっぷ』をTwitterで紹介していただきました。A/Bテストをしながら様々なツイートを拡散させましたが、そのツイートを見て購買する方、さらに購買した一般ユーザーの方が商品レビューをするなど二次拡散し、リーチが広がっていきました」(北の達人コーポレーション・セールスマーケティング部 課長 安倍 晴日氏)。

この「第三者ツイート」が起爆剤となり、Twitter経由での注文数は爆発的に増加。キャンペーン期間内のインプレッション数は1億3000万回となった。結果、2015年上半期の同社商品の中で認知度、売上ともに飛躍的に向上。商品に興味を持ってもらえない、広告が表示されないなどの課題が改善された。

「第三者ツイート」とはユーザーに対して影響力を持つ、モデルやタレントなどのインフルエンサーのツイートをプロモ(広告)ツイートとして配信できる広告商品。
北の達人コーポレーションでは、広告キャラクターに起用しているモデルの承諾・協力を得て、本人のアカウントから、プロモツイートを配信(当該ツイートには「プロモーションの表記が入る」)。

第三者ツイートを利用すると、企業がターゲティングしたアカウントにも配信が可能となり、波及効果が期待できる。

「これまでレコード会社などで、アーティストのツイートを広告として活用した事例がありましたが、北の達人コーポレーションさんの事例は、ダイレクトレスポンスマーケティング領域での挑戦で、これまでにはない成功例と言えます」(Twitter Japan オンラインセールス シニアアカウントエグゼクティブ 泉 亮介氏)。

短期間で若年層のターゲット獲得に成功

2002年に設立された、北の達人コーポレーションは、インターネット上で一般消費者向けに健康食品・化粧品などを販売する、Eコマース事業を行っている。
販売してきた商品の特性上、メインターゲットは比較的高い年齢者層だったため、今回のように若年層向けの広告やキャンペーンは、ほとんど実施してこなかった。また、これまでは年齢層で区切るのではなく、同社の商品が解決する、悩み別に広告を出稿していたため、若年層のファンを多く抱えるタレントを起用したのも、今回が初めてのことだった。

「2011年頃からイメージキャラクターに起用する、しないに関係なく、タレントさんに商品を提供する取り組みはしていました。イメージキャラクターに起用する際にも、本当に当社の商品を気に入ってくださった方にお願いしたい。そんな考えもあっての取り組みでした」(安倍氏)。
商品を気に入ったタレントが感想をTwitterでツイートしてくれることもあったが、そのツイートはフォロワーにしか届かない。より多くの人に情報を届けるにはどうしたらよいか試行錯誤しているタイミングで「第三者ツイート」を知ったという。
タレントのくみっきーさんを、「みんなの肌潤糖クリア」のイメージキャラクターに起用したのも、商品を実際に使って、気に入ってもらえていたことが理由のひとつだった。

「第三者ツイート」は興味関心のほか、リーチ対象者の年齢や性別も設定することもでき、より多くの拡散が期待できるため出稿をスタート。先述の通り、大きな成果を上げた。
「Twitterに広告を出稿する前は、10代はWeb上で高額の買い物をしないと思っていました。ましてや当社のニキビケア商品は価格帯が3000円前後で、若い世代にとっては即購入できる金額ではありません。しかし実際は、欲しいと思ったものや価値を見出したものは積極的に購入し、定期購買もされることが分かりました」(安倍氏)。

「第三者ツイート」を展開して以降、非常に多くの注文がTwitter経由で入るように。また社内からは「注文が止まらない」と嬉しい悲鳴が上がるようにもなり、カスタマーサポートではサポート内容を若年層向けに対応する必要に迫られるほどの効果があったという。

次ページ 「Twitterが広告のあり方を変える!」へ続く

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