最近、名刺交換をしなくなった
長谷川:ハヤカワさんは、どんな人と一緒に仕事したいですか?
ハヤカワ:一緒に仕事して楽しい人ですね。楽しむための仕事じゃなきゃ面白くない。生活に困っている人とは仕事したくないですね。生活に余裕のない人は、仕事にも余裕がないように思います。時間って有限だし、一緒に仕事したい人と仕事したいです。
私、最近、名刺交換をしなくなったんですよ。
長谷川:どうしてですか?
ハヤカワ:よく分からないメールが多すぎるんです。ネットで調べればメールアドレスが出ているので、調べる手間を省けないなら、大した用事じゃないでしょって。
私くらいだと、敷居が低そうに見えるから、簡単にアクセスできちゃうんです。でも、すべてに対応していたら1日何時間使うの?みたいな…。1日は24時間しかないのに、もったいないですよね。もしかしたら、その間に世界を変えられたかもしれないのに。
長谷川:僕も「コピー見てください」とか「アドバイスください」というメールが、学生から企業の方や自営業の方まで結構来るので、どうしようかなと思っています。時間の使い方、大事ですよね。そろそろ、最後の質問です。独立に向いている人って、どんな人だと思いますか?
ハヤカワ:例えば、突然、天変地異が起きてお金がなくなって、その仕事で食べられなくなっても、なぜかその仕事をやっていたい人。食べていける自信がある人ですね。
もしお金のためだったら、企業に勤めてそこでキャリアアップしたほうがいい。起業って、目的あっての手段でしかないので。そこは履き違えないほうがいい、と思っています。「目的なく起業した人は、全員失敗しろ」って念じています。
メディアを通じて、起業家は「高層ビルに住んでいる」とか「女たらし」とか、いろいろ好き勝手に演出されてしまいがちじゃないですか。私はそのイメージを払拭したいと思っています。ロリータなのに、頭いいじゃんって。
長谷川:起業することが目的の人もいるかもしれませんが、ハヤカワさんにとっては完全に、法人化は手段でしかないですもんね。会社を守り盾にして、これからどんな活躍をするのか楽しみです。今日はありがとうございました。
今回のおさらい
起業してよかったこと
・取引先に信頼してもらえる
・問題が起こったとき、会社が自分の守り盾になる
・社員やパートナーなど仲間が増やしやすくなる
10代で起業してよかったこと
特にない
長谷川メモ
「すべての女性は必ずAカップを経験する」ので、ファーストブラに特化したブランドをつくるとおっしゃっていたのが印象的でした。以前、feastのコピーを書かせていただいたときは残念ながら気づけなかったのです……。ハヤカワさんの生み出した「シンデレラバスト」くらい話題になって、耐久性もあって、誰かに勇気を与え肯定する言葉をつくりたいなと思います。
次回予告
コピーライター長谷川哲士、独立してから3カ月経過。次回もお楽しみに~。
長谷川さんに加え、藤本宗将さん(電通)・眞鍋海里さん(BBDO J WEST)の3名を講師として、媒体、コンテンツを問わず機能し、拡散していくクリエイティブの在り方について学び、今の時代に「コピーライター」として生き残る術を考える「コピーライター養成講座拡散コース」を開講しています。
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