澤本さんが作詞した沖さんソロアルバムの1曲『青いライオン』
沖:そうですね。メロディがあって、ちょっと澤本に頼んで、書いてもらえないかなということになって。
澤本:ありがたい話で。
権八:これがなかなか切ない・・・。
沖:内省的というのかな。トーンが割とブルーな感じ・・・ちょっと絵本みたいな。
権八:そうですね。若干ファンタジーというか。
沖:絵本ってちょっと見ると怖い感じもあったりするけど、そういう深いイメージのある曲ですね。
権八:どうしてこういう歌詞を書いたんですか?
澤本:え、知らない。
中村:そんなバカな(笑)。
権八:さわー(笑)。この歌は何年前ぐらいですか?
沖:録音したのは3年ぐらい前かな。曲自体はもうちょっと前で、10年ぐらい前かな。
中村:普通にめちゃくちゃ名曲なんですけど。
澤本:うれしかった。一緒につくったものを、一緒にいるところで、一緒の番組で流せてるとかね。
沖:素敵なありがたい話だなぁ。
権八:『青いライオン』というのはどういう意味ですか?
澤本:知らない。
中村:なんでそこ恥ずかしがるんですか(笑)!?
沖:でも、歌詞をお願いしたときに、わりとすぐに歌詞とタイトルがあがってきて、そこの紙に、ちょっと目を閉じて、夜中に寝ているようなライオンのイラストが描かれていて、こういうイメージと。やっぱりこういう風にイメージでつくってくれるんだなと感動しました。
権八:ビジュアルから先に考えた感じなんですかね?
澤本:うーん、そんなかっこいいことじゃなくて、聞いたときにちょっと夜っぽいなと思ったんですよ。夜っぽいところで、ちょっと寂しい感じがあって、じゃあ強い人が寂しいほうがいいなと思ったので、ということだと思うんだよね。で、なんとなく絵が先にほわっと浮かんで。
沖:そっか、それでライオンね。
権八:いい歌ですね。
中村:あの先ほどの文集と同じ人が書いたとは思えない。
一同:笑
沖:本当だね(笑)。
権八:でも、ここにほら。「幸せはあるの、パーペキ」って書いてある(笑)。
澤本:書いてない、書いてない(笑)。やめてください。
権八:書いてませんでした。いい歌ですね。
澤本:これはハナレグミの永積(崇)くんが歌ってくれてよかったね。
沖:本当に素晴らしい声だねぇ。もう天才だなぁ。
澤本:ライブを聞きに行ったときに、生で永積くんが歌ってるのを聞いて、いい曲だなというか、僕が書いたのを超越して、永積くんが歌うといいなぁと。
沖:本当にそうだよね。ただただそれに尽きる。
澤本:それはおきんきんが選んでくれたからさ。
沖:まぁね。大好きだしね。本当によかった。
澤本:そこで笑うなよ、毎回さ(笑)。
権八:いい話をしていても、「おきんきんが選んでくれた」と(笑)。このトーンがなんとも面白い。
中村:今夜のゲストは東京スカパラダイスオーケストラのキーボードで、澤本さんの同級生、沖祐市さんでした。ありがとうございました!
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構成・文 廣田喜昭