箱だけ作っても無意味、真のリーダー育成を
前述のようにプロジェクトごとにリーダーとなる人や組織が異なる体制で、協業する他の拠点と直接仕事を進める場合、そのプロジェクトのリーダーは自分の直属の部下ではないメンバーを統率しなければなりません。
つまり、部下に命令するような強制力が通用しないということです。そうなると、リーダーに求められるのは、この人のリーダーシップについていこうと思わせる人間力ということになります。弊社では毎年2名の社員を1年間TBWAネットワークのロサンゼルスのオフィスに業務留学させたり、その他様々な機会を設けてネットワークの仲間と接する機会を持たせたりするようにしています。
具体的な業務のスキルを学ぶことも多いと思いますが、一番大切なのは、組織や国籍などの壁を超えてどんな人でもリードすることができる人間力を身につけることだと思います。日本の広告業界から、そんな真のグローバル企業のリーダーとなる人材がたくさん育っていくことを願っています。
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