ヤフーがデジタルマーケティング情報サイト 「Insight for D」を立ち上げた理由とは?

世の中の現象は全てデータに現れる

「後で読む」ではなく、「今すぐ読みたい」と思ってもらえる記事内容、さらに、気になったその場ですぐに読める記事ボリュームで制作されている「Insight for D」。また、ヤフーが運営してはいるが他社の取材記事や情報も載っており、フラットな視点での編集にこだわっている。「20周年を迎えるYahoo! JAPANの運営を通じて得た、データ活用の知見を『Insight for D』を通じてより多くの企業の方に生かしていただければ」と中島氏は話す。

データソリューション事業を通じ、データ活用の知見が企業を大きく進化させる様を見てきた中島氏。より多くの企業がデータを活用できる環境をつくり、日本のマーケティングの底上げに貢献できれば…。そんな思いが、今回の「Insight for D」の立ち上げにつながった。だからこそ、データ活用のプロフェッショナルにしか分からないサイトにはしたくないという強い意志がある。

「データ活用のハウツー紹介ではなく、より多くのマーケターの方々が戦略企画のインスピレーションを得られるようなコンテンツづくりを重視しています。データには世の中で起きている、あらゆる事象が現れます。だからこそ私たちはデジタルマーケターの方だけでなく、商品開発などマーケティングに関わる多くの方々にとってデータは有用だと確信しています。しかし、現在はデータから気付きを得られる人は分析ができる一部のマーケターに限られています。ビッグデータを分析し、解説することで、その有用性に興味を持ち、仕事に生かしていただける方を増やしていければと、私たちは考えています」。

「Insight for D」の記事カテゴリは現在、「 デジタルマーケティング入門(データマーケティングの実践に役立つコンテンツ)」「マーケティング事例(企業のマーケティング実践例)」「市場・トレンド(国内外で話題になっているマーケティングに関するトピックス)」の3つ。具体的には「ハロウィンに『ギョーザの皮』が売れる理由」といった消費行動に関わる記事から、「なぜ企業のデータ活用は失敗してしまうのか?」「『そもそも論』『どんでん返し』に負けないプロジェクトマネジメントのコツ」といった、データマーケティングの知見のある人にも読み応えがある記事までバラエティに富んでいる。今後さらに取り扱う記事の幅を広げ、カテゴリも充実させていく予定だという。

まだサイトは立ち上がったばかり。中島氏は「継続的な情報の発信を通じ、企業の規模を問わず、あらゆる企業のマーケターに、データの有用性に気づきを感じてもらえる場をつくるような活動をしていきたい」と今後の展望を語った。



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