C CHANNELの「縦型動画」は吉と出るか?
C CHANNELは縦型動画を売り物にした女性向けの動画ファッションマガジンで、4月28にはTBSテレビによるC Channel(株)への出資および業務提携(PDFデータ)が発表された。クリッパーという読者モデル的な視聴者が縦型動画をアップしてファッションを中心とした情報やノウハウを提供している若者に人気のサービスだ。
スマートフォンを縦に使うことを前提にしているサービスだが、筆者はこのサービスは人物のアップやファッションコーデなどで一定層の支持を獲得するものの、大ブレイクとまでは至らないのでは、と考えている。テレビやパソコンが横長なのはそもそも人間の視界が横長で、また自然界には木や草など縦の線が多く、生物としての人間が横に視界を広げるために目が左右についているという点を忘れてはいけないのではないだろうか。スマートフォンを縦に持つ機会が多いのはあくまで手の形状がそれに適しているからであり、横に持ちやすければそうするはずと考えている。またこれも個人の主観であるが、長時間の縦型動画は3D映像と似て脳の錯覚を起こし不自然な感覚をぬぐえないのであるが皆さんは如何だろうか。
ライブ配信プラットフォームを追求するLINE LIVE
LINE LIVEは3カ月で1億視聴を超え、芸能人が昼食を食事する様子を中継する人気番組「さしめし」をはじめヒット番組を出し続けており、多い番組はユニークで100万視聴以上を記録するなど好調を維持している。番組は生ならではの演出も多く、たとえば芸能人が街に出没しそれを視聴者がリアルタイムで探すなどの企画も行われており、まさにLIVEならではの価値を提供していることが特筆に値するだろう。
編集せずに生の映像を流すことに重きを置いているが、「実際の配信はタイムラグがあってその間に番組を目視で監視する仕組みも導入されており、放送事故を未然に防ぐ体制をとっている」(LINEの佐々木大輔執行役員)ということである。LINE LIVEはライブ発信プラットフォームとしての機能を拡充する予定で、ファンクラブを運営するアーティストのために「投げ銭」のような仕組みを取り入れたサービスの提供も検討しているという。
また佐々木氏によるとLINE LIVEは「まるっきり新しいサービスではなく、他のLINEのサービスの『アドオン的』にも使ってほしい、特にLINEビジネスコネクトの活用幅を広げられるのではないか」ということであった。