PRコンサルタント・井上岳久が語る「広報で勝ち抜く企業の共通点」

メディア頻出企業の5つの特徴

マーケティングPRに強い企業の共通点は、次の5つがあげられます。

① PR会社に頼らず自力で広報に取り組む
広報が機能している企業は、自社で最初から最後まで自力で広報業務を完結できます。これは広報のスキルを自社で使いこなすことができるということです。自社で対応が困難なときにPR会社の力を借りる、というスタンスに徹しています。

② トップの理解があり、社内の意識統一がされている
こういう会社はスムーズに他部署の協力が得られます。他部署の協力が得られないまま、広報部だけの力で結果を出すのはなかなか厳しいと思います。

③ 周囲を巻き込む力のある広報担当者の存在
例えば、赤城乳業のアイス「ガリガリ君」は右肩上がりでどんどん伸びていますが、その成長の裏にはブランド担当の萩原史雄さんの活躍があります。「コーンポタージュ味のガリガリ君」を仕掛けるなど、すごい勢いでPRに取り組むキーパーソンがいます。

④ 長期的な戦略を持って取り組んでいる
1年後、5年後、10年後にどういう位置づけの会社になりたいのか、戦略的に考え抜いて広報・PRに取り組む会社が多くみられます。成功している会社の広報パーソンに5年後の位置づけを尋ねると、スラスラと話せるのです。

⑤ とにかくリリースを書くのが上手
リリースはメディアとコンタクトするときの最大の武器ですが、実際書くのは難しい。同じネタでも書き手によって100の力を持ったり1 の力にしかならなかったりします。

一方で、マーケティングPRにしても、プレスリリースの書き方にしても、学ぶ機会もないし、教えてくれる人もいない。そういう方は、ぜひ『広報会議』の連載をまとめた書籍『実践! プレスリリース道場 完全版』を活用していただければと思います。

この本には、これまで連載で取り上げた120社以上の優秀なリリースを作成した企業の中から38社を厳選して、メディア頻出のリリースとはどんな内容なのか、実例とともにまとめました。これを見ていただければ、いろんなバリエーションのリリースがあることも分かると思います。

ぜひこれを機にリリースを究めていただき、マーケティングPRを実践して会社の繁栄に役立てていただければと思います。


新刊『実践! プレスリリース道場 完全版』(宣伝会議刊)の詳細はこちら
※本記事は4 月12日・13日、宣伝会議が主催するイベント「AdverTimesDAYS 2016」内で行われた講演をレポートしたものです。

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