アンバサダープログラムを取り入れて売り上げ25%アップの成果(日本ケロッグ)

日本の事例を世界に広げたい

藤崎:ケロッグはグローバルな会社ですが、他の国ではこうした取り組みはおこなっているんですか?

五味田:他国でも“ブロガーさんに商品を配る”というのはありましたが、今回のようなアンバサダープログラムはほとんどありません。そこで、私たちの成功体験を参考にしてもらおうと、今、まさに日本の事例を紹介しています。ファンと積極的にコミュニケーションすることで、こんなにいいことがあった、売上も上がったと、主にアジアパシフィックのリージョンに紹介している最中です。

藤崎:今後は日本の事例をモデルケースとして世界に波及していくといいですね。

今回のポイント

  • アンバサダープログラムを含む100周年キャンペーンの成果として、売り上げ対前年比25%アップ
  • 目標設定はできるだけシンプルにしようと思いました。
  • 最大の魅力は自社のファンと直接会えること。
  • 生の意見が重要。すごく実感がある。
  • 1年目の成功を受けて、「ケロッグママ アンバサダープログラム」開始
  • アンバサダープログラムは進化するもの
  • マスメディアで足りない部分を埋めてくれるという期待。
  • 日本の事例を世界に広げたい

今回のまとめ

ケロッグの売り上げアップ(「オールブラン」シリーズ全体の売上げ:対前年比7%アップ、「オールブラン ブランフレーク フルーツミックス」の売上げ:対前年比25%アップ)は、もちろん複数の施策が相乗効果を発揮した結果です。しかし、アンバサダープログラムが、こうした具体的な結果に貢献できたことは大きな成果です。

ケロッグは360度プロモーションのコアにアンバサダープログラムを位置づけています。
ここで考えられるのは、企業が次の成長を目指す時のギアに、アンバサダープログラムがなれるのではないか、という仮説です。企業がファンとおこなうマーケティングには、大きな可能性があります。そのカタチはまさに「進化していくもの」。企業の意思や熱意がダイレクトにファンに伝播していくのも特徴ですね。

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藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)
藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)

博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。

藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)

博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。

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