IBMは5月16日~19日にかけ、米フロリダ州タンパにて「IBM Amplify(アンプリファイ)2016」と題したカンファレンスを開催した。あらゆるデータを取り込んで自ら学習し、推論する「コグニティブ・コンピューティング」が、マーケティングやセールスプロモーションをどう変えるのか。現地にて取材した内容をお伝えする。
朝7時から会場につめかける参加者
5月17日、朝7時。カンファレンスの本番だ。しかし、フロリダらしい快晴を見せた前日とは打って変わって、小雨のぱらつく曇り空となった。
それでも「IBM Amplify 2016」の会場、メキシコ湾の入り江に面する「タンパ・コンベンション・センター」では、すでに多くの人がカンファレンスの開始を待っていた。手には朝食がわりのベーグルやコーヒー。前夜執り行われたウェルカムパーティー後、会場付近のバーや運河沿いのスペースでは会話を楽しむ人も見られたが、それも日付の変わる前まで。みな朝早くからのカンファレンスに備えていたようだ。
会場のドアが開放されるのと同時に、少しでもいい席を取ろうと参加者が会場へなだれ込む。取材陣に用意された席も、あっという間に埋まってしまった。耳をすませると中国語やヒンズー語らしき言葉も聞こえてきた。