「お笑いの人はラジオCMをつくれるはず」の読みが的中して受賞
五明:会場では最優秀賞CMだけ流れるんですよ。それも俺は当日知って、流れるんかいと。会場の雰囲気を見ると、僕も芸人を10年以上やってますから「重いな」とは思ってたんです。
遠山:あまり笑いが起きる状況ではないと。
五明:このラジオCMはそんなにワハハではないんですけど、クスッとはしてほしいと思っていて。いざ流れはじめるじゃないですか。右の人を見たらお地蔵様みたいな顔で、左も見たら地蔵。あれやばいなと。東京ガスの偉い方が檀上に立ってるんですけど、1分間ずっと地蔵なんですよ(笑)。申し訳ないなと思って。
遠山:誰も笑ってない(笑)。
五明:俺らでいうと、スベらせちゃったみたいな。ずっと誰も笑ってないと。
遠山:でも、そんなもんなんじゃないんですか?
澤本:うん、でもよくできてますよ、これ。大丈夫。たぶん、その場でこのCMに笑ったら負けだみたいな感じだったんじゃないですか。
一同:あー。
権八:途中まではわかんないんじゃない?ずっと聴いていて、最後にケチャップのくだりがあって、そこでクスクスと。
五明:そこも見てましたけど地蔵でしたよ(笑)。
権八:そっか(笑)。おかしいなぁ。でも、面白いよね。
遠山:台本もよかったですし、最後のナレーションもグッと締まる感じがあって。
澤本:ナレーション誰だっけ?
五明:あなたでしょーが!
遠山:あ、あれ僕でした!? あれ込みだね、やっぱね。あれ込みで最優秀賞だから。ね、五明くん。
五明:ありがとう。
遠山:それそれ、それが欲しかった。すみません、出過ぎました。
権八:これは影響大きいんじゃないですか。
澤本:大きいでしょ。だって、コピーライターじゃない人が異業種参入してきて、お笑いの方々がラジオCMを書いて、いきなり優勝ですからね。ということは、みなさんだけじゃなくてもお笑いの方はラジオをやろうと思ったら、たぶんできちゃうわけですよ。放送作家の方もできちゃうし。いろいろな方がラジオCMを遊びというか、参加してくれて、競争すると相当盛り上がると思うんですよ。だって、またやりたいでしょ?
五明:むちゃくちゃやりたいです。前回の放送でも言わせてもらったんですけど、どうにか芸人を広めることなく、ここで終わらせていただきたいなと。
一同:笑
遠山:そうだね。俺たちのためだけに。澤本さんの言ってることと真逆だけど。
澤本:僕が目指してるのと逆のことを(笑)。
権八:澤本さんもでかしたというか、やったぜという感じがあるんじゃないですか?