ソーシャルメディアの広告運用に力を入れ、Twitterの活用でも先進的な取り組みを続けている、サイバーエージェント。Twitterが提供するパートナーシッププログラム「Twitter Official Partner」の認定パートナーとして、広告運用マネジメントツール「iXam drive(イグザム ドライブ)」の独自開発も行っている。
同社でTwitterの広告運用を担当している武山侑市氏と、その運用をサポートする、Twitter Japanの小島圭一郎氏のお二人に、これからのTwitter広告活用の可能性について、話を聞いた。
複数の“尖った”特長が、Twitterの強み
サイバーエージェントのチーフコンサルタントとして、Twitterの運用を専任で行う武山侑市氏。Twitter広告、運用のプロフェショナルだ。そんな武山氏はTwitterならではの強みをどのように分析しているのだろうか。
「Twitterは国内の月間利用者数が3500万人で、可能性を感じられるメディアです。幅広い利用者を抱え、特に若年層の利用者の多いことやライブ性など、尖った特徴がある点が、魅力だと考えています」(武山氏)。
サイバーエージェントとTwitter Japanの2社は密にコミュニケーションを取り、課題を共有して、広告効果の改善につなげてきた。
「デイリーでのコミュニケーションに加えて、週に一度は当社の広告運用チーム全員でTwitter Japanを訪問し、クライアント案件別に課題や戦略を打ち合わせています。打ち合わせにはTwitterさんの各業界別の担当の方も同席されるので、各クライアントのニーズに合わせた提案ができる環境が整ってきたと感じています」(武山氏)。
小島氏も「武山さんのチームとは、本当にコミュニケーションの総量が多い。毎週チームの皆さん全員と、コミュニケーションを取っているので、万が一問題が起こってもすぐに解決できる体制を構築しています。また、打ち合わせを通じて業種業態の垣根を超えた活用の可能性も把握できるようになりました」と続ける。
「プロモビデオ」で、ブランド広告主の期待広がる
近年、Twitterを始めソーシャルメディアの広告を活用する広告主の層も、活用のニーズも広がっている。「これまではゲーム業界など、利用者にアプリをインストールしてもらう、課金型のビジネスモデルのクライアントが多い印象でした。最近は利用者の興味関心でターゲティングできるTwitterならではの特長に興味を持つクライアントが活用するケースが増えています。ゲームアプリのようにコンバージョンを主目的とするだけではない活用法へと、広告の広がりが出ています」と武山氏は話す。
「パフォーマンス系の広告だけでなく、ブランド認知のための広告にも積極的に活用してもらいたい」これは武山氏にとっても、小島氏にとっても、2016年の大きな目標だ。
ブランドの認知拡大に活用できる広告として、注目されているのが「動画」だ。「Twitterの広告メニューの一つ、『プロモビデオ』は、ブランドの広告主の注目も高く、今後ブランド目的の活用拡大のきっかけになると考えています」と小島氏は話す。