宝塚時代に培った基礎力を武器にバラエティで光る、遼河はるひ

宝塚歌劇団・月組の男役として人気を博した、遼河はるひさん。現在は、ドラマや舞台など、元宝塚の王道の芸能活動ではなく、バラエティ番組での異色の活躍が目立っている彼女の魅力とは。

足立:宝塚歌劇団を2009年に退団してから芸能活動を開始して6年ですね。最近では、バラエティ番組でよくお見かけしますが、これまでの宝塚ご出身の方とは一線を画した、ユニークな活動をしていますよね。

遼河はるひ

遼河:そうですね。宝塚出身者が芸能界入りすると、舞台やテレビドラマで女優として活動される方が多いと思うのですが、私はもともとバラエティ方面でお仕事をしたいと考えていました。

足立:遼河さんが所属する人力舎は、お笑いのイメージが強い事務所なので、元宝塚の方が所属されるのは異質な感じがするのですが。

遼河:たいていの皆さんに、そう言われます(笑)。実際、人力舎に所属する大半の方が芸人さんですし、宝塚出身者は私が初めてです。まずは自分の存在を皆さんに知っていただきたかったので、人力舎という事務所にご縁があって入ったことで、バラエティ番組に出演する機会が増えたことは本当にありがたかったです。認知いただいたことで、それがテレビCMにつながり、昨年は昼ドラにも出演させていただきました。

足立:認知度調査を見てみても、遼河さんは数字が上がってきています。バラエティ番組は昔から好きだったんですか?

遼河:宝塚時代に、CSで宝塚歌劇専門チャンネルというのができまして。その中で対談やトークなど、役を演じるのではなく自分で喋る機会が多くバラエティの面白さを知りましたね。

足立:バラエティで見ましたが、“素の遼河さん”は面白い!宝塚出身の人がこんなこともしていいの!?と思いましたが、そこがまた面白い!今はキャラクターを確立されましたね。

遼河:ありがとうございます。宝塚では、舞台で役を演じていたので、テレビでは素の自分として出演したいという思いはありました。元宝塚という肩書きがあると、女優としてお声がけをいただくことも多いですが、ゼロからテレビで挑戦したいと考えていたので、退団してから一時期、舞台からは遠ざかっていました。

足立:これまで通りではなく、あえて違う場所に身を置いて一からはじめてみようと。

遼河:そうですね。ただ、すぐにはテレビに出られなかったので、そうなって、初めて自分で仕事を取ることの難しさを痛感しましたね。

足立:そもそも、宝塚に入ろうと思ったきっかけって何だったんですか?

遼河:もともとミュージカル鑑賞が好きではあったのですが、高校生の時に初めて宝塚の舞台を見たとき、それまでの人生が変わるほどの衝撃を受けまして。「これをやりたい!」と思ったのがきっかけでした。

足立:男役を演じている人ってサバサバした性格に見られたりすることも多いと思うんですが、実際の自分の性格をどう分析しています?

遼河:私自身は全然サバサバした性格でもないですし、男らしくもないと思います。幼少の頃は、ズボンを履くのも嫌い。習っていた日本舞踊で男舞いをするのも嫌いだったほど。それで宝塚の舞台も、「女が男を演じるなんて」と観なかったんです。それぐらい“超女子”でした(笑)。ただ、宝塚で鍛えられたからか、今は大分変わってはきていて、芯の部分で男っぽさを感じることもあるかも(笑)。

足立:最近では、広告のお仕事もされていますよね。テレビCMに起用された時は、どんな思いがしましたか?

遼河:私は宝塚時代から、CMに起用してもらうことが夢でもあり、目標でもあったので、すごく嬉しかったです。「こんなお話を頂けたんだ!」と喜びもひとしおでした。

足立:出てみたい広告とかあります?

遼河:色々と経験させていただければとは思っていますけど、自分では「庶民派」だと思っているので、洗剤や料理など日常生活に密接しているCMに出てみたいとです。

足立:今後はどんな仕事をしていきたいですか。

遼河:チャレンジできるとしたら、声優とかナレーションといった声のお仕事をしてみたいです。実は私、色々な声が出せるんです(笑)。

[対談を終えて]

遼河はるひさんは、数年前に知り合っていたのですが、彼女の明るさや思い切りの良さに魅力を感じていました。

最近、特にテレビでお見かけするようになりCMも連続して決まるなど、彼女のキャラが売れ始めた感を凄く感じます。元宝塚として鍛えられた実力もある彼女、今後の活躍が楽しみです。

遼河はるひ(りょうが・はるひ)

名古屋市生まれ。1996 年、宝塚歌劇団へ。男役スターを務めた。2009 年、退団後は舞台、テレビなどで活動をしている。遼河、初の料理本『遼河はるひのフリーザーバッグまる活ごはん』(KADOKAWA)が発売中!
現在契約中のCM広告
豆腐の盛田屋「豆乳よーぐるとぱっく玉の輿」中日新聞(東京新聞)

 

e-Spirit 足立茂樹 代表(写真左)

キャスティング会社e-Spiritの代表。博報堂出身。米国の大学でマーケティングを専攻し、米国スタイルのキャスティングを日本に取り入れ、オーディションシステムも体系化。現在では40数名のスタッフで年間数百本を越えるキャスティングを行う。

足立茂樹(イー・スピリット 代表取締役)
足立茂樹(イー・スピリット 代表取締役)

博報堂を経て2000年にキャスティング会社イー・スピリットを設立。社員40名でタレントからオーディション作品まで年間1000本超のキャスティングを行う。
2015年の個人的な目標:クロールで300m泳ぐこと
http://e-spirit.jp/data/

足立茂樹(イー・スピリット 代表取締役)

博報堂を経て2000年にキャスティング会社イー・スピリットを設立。社員40名でタレントからオーディション作品まで年間1000本超のキャスティングを行う。
2015年の個人的な目標:クロールで300m泳ぐこと
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