「コードアワード2016」受賞結果発表 — 応募は過去最多、グランプリは該当なし

応募総数は過去最多、グランプリは該当作品なし

D2Cは10日、デジタルを活用したマーケティング・コミュニケーション施策を表彰する「コードアワード2016」の受賞作品を発表した。ファイナリスト29作品の中から12点が受賞を果たし、最高賞のグランプリは該当作品なしとなった。

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2015年4月1日~2016年3月31日に実施・開始されたマーケティング・コミュニケーション施策を対象にエントリーを受け付け、今年は昨年の123点を超える、過去最多139点の作品が集まった。審査員長のTBWA \HAKUHODO・佐藤カズー氏以下、クリエーティブ、テクノロジー、マーケティングなどの専門家9人(うち5人が新任)による審査を経て、「ベスト・イノベーション」「ベスト・クラフト」「ベスト・イフェクティブ」「ベスト・ユース・オブ・メディア」「ベスト・ユース・オブ・データ」の各賞が決定した。

計12点の受賞作品一覧

受賞作品は次のとおり。※カッコ内は広告会社、制作会社

【グランプリ】
該当作品なし

【ベスト・イノベーション】
評価対象:これまでになかった新たなビジネスモデルやプロダクト/サービスの付加価値を創造した施策、また画期的な手法を用いたマーケティングコミュニケーション施策。

サンスター G•U•M「G•U•M PLAY」(PARTY)

 

 

【グッド・イノベーション】
ケイ・オプティコム mineo「mineo フリータンク」(電通

 

【ベスト・クラフト】
評価対象:企業のマーケティング活動を目的に制作されたキャンペーンサイト、アプリ、デジタル上で展開された広告などを対象に、そのデザイン性・コンテンツの企画性・ユーザビリティなどを総合した技術力が伴う施策。

キリン 淡麗グリーンラベル「GREEN NAME」(電通+PARTY+電通テック+Caviar+ADBRAIN+エイド・ディーシーシー+minsak+mount position+puzzle+amana+melody punch+catchball)

 

【グッド・クラフト】
インビジブル・デザインズ・ラボ KAMRA「Deja vu」(dot by dot inc.)

 

【ベスト・イフェクティブ】
評価対象:成果(売上、ブランディング、会員獲得、イベント参加者、シェア数など) が伴ったマーケティングコミュニション施策。

オーストラリア政府観光局「GIGA Selfie」(TBWA\HAKUHODO+AOI Pro.+エイド・ディーシーシー)

 

 

【グッド・イフェクティブ】
日産自動車 INTELLIGENT PARKING ASSIST「INTELLIGENT PARKING CHAIR」 (TBWA\HAKUHODO+BIRDMAN+TYOプロダクションズ2)

 

駐車位置を設定するだけでハンドルが自動で動いて駐車できる機能「INTELLIGENT PARKING ASSIST」のように、手を叩くだけで自動で元の位置の収まるオフィスチェア。

【ベスト・ユース・オブ・メディア】
評価対象:デジタルメィアを有効活用したプロモーションや、既存の概念にとらわれない新しいメディアの活用方法、もしくは全く新しいメディアの形を創造した施策。

キングレコード Lyrical School「Native Mobile Music Video」(TBWA\HAKUHODO+AOI Pro.

 

 

【グッド・ユース・オブ・メディア】※2作品
久原本家グループ本社 くばらブランド「くばら あごだしチャレンジ」(電通九州+ホップ+クープス)

 

江崎グリコ ジャイアントコーン「Family Reminder」(博報堂 関西支社+博報堂DYデジタル+博報堂DYメディアパートナーズ+アイレップ+ENONE)

 

【ベスト・ユース・オブ・データ】
評価対象:世の中に存在するあらゆるデータを有効活用した画期的なマーケティング施策や、データとクリエイティブを結びつけた創造的なマーケティングコミュニケーション施策。

該当作品なし

【グッド・ユース・オブ・データ】※3作品
長崎新聞社 長崎新聞「長崎新聞配達ルート データMAP化プロジェクト『The Way』」(電通+ディーイーシー・マネージメントオフィス)

 

安川電機 創立100周年記念事業「YASKAWA BUSHIDO PROJECT」(電通+猿人フィルム)

 

面白法人カヤック「エゴサーチ採用」

 

【審査員特別賞】
日産自動車 INTELLIGENT PARKING ASSIST「INTELLIGENT PARKING CHAIR」 (TBWA\HAKUHODO+BIRDMAN+TYOプロダクションズ2)
※グッド・イフェクティブも受賞

キーワードは「スマートフォン」「IoT」

今年はGoogleのチーフ・クリエイティブ・オフィサー ジョン・メリーフィールド氏という海外からの審査員を招くなど、アワードの国際化を推進。結果、初めて中国やタイなど海外からも作品が寄せられ、応募総数は過去最大を記録した。

応募作品、および受賞作品の特徴としては、新設された「ベスト・ユース・オブ・メディア」に選ばれた「Native Mobile Music Video」をはじめ、スマートフォンならではの視聴体験を意識した作品が多かったことが挙げられる。また「ベスト・イノベーション」を受賞した「G•U•M PLAY」、「審査員特別賞」を受賞した「INTELLIGENT PARKING CHAIR」など、IoTの要素が組み込まれた作品が多く出てきたことも印象的だ。

なお、一次審査を通過し最終審査に残った全作品を対象に、アワード公式サイトで一般投票を実施。得票数が最も多い作品に「パブリックベスト」が遅られる。結果は、7月27日にD2Cホールで行われる贈賞式の会場で発表される。


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