広告の次の二段ロケットとしてのクチコミ
笹谷:最近「広告では届かないことが増えている」という意見をよく聞きます。ただし、届かないわけではないと思います。私たちは「広告は届いている」と思っています。
問題は、一般的に言って、昨今は「届いた広告を信頼していない」時代になっているということです。もっと言うと「広告を疑って」いるわけです。この現実から目を逸らしてはいけないと思います。
藤崎:もう少し詳しく教えてください。
笹谷:広告は届いています。ただし、広告はただ知ってもらうだけなんです。広告を届けさせた先の、広告を受け取った方の背中を押す作業をもう一段階、広告ではない方法でやらないと動かない時代だということです。ですので、最後の背中を押す仕組みを、二段階目のロケットのように用意したいと考えているわけです。それがアンバサダーからのクチコミというわけです。
藤崎:なるほど。広告だけでは足りない時代になってきているというわけですね。
アンバサダーミーティングには毎回、熱量の高いファンが集まり、熱心な議論が発生する。メーカーは、そのフィードバックを研究・開発に活かす。まさにアンバサダーの声がXperiaを進化させるという構造だ。
藤崎:笹谷さんのユーザー志向は、いったいどこから生まれてきたのですか?
次ページ 「ユーザーの顔が見える関係づくりが重要」へ続く
藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)
藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)
博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。
藤崎実(東京工科大学メディア学部専任講師/アジャイルメディア・ネットワーク エバンジェリスト)
博報堂 宗形チーム、大広インテレクト、読売広告社、TBWA HAKUHODO、アジャイルメディア・ネットワークを経て、現職。
変わりゆく広告の最前線を歩み、ファンやアンバサダーに着目した企業のマーケティング活動に従事し、研究職に。
日本広告学会:クリエーティブ委員、産業界評議員、デジタルシフト準備委員会。日本広報学会会員。WOMマーケティング協議会:副理事長、事例共有委員会。東京コピーライターズクラブ会員。カンヌ・クリエイターオブザイヤー他受賞多数。多摩美術大学、日大商学部非常勤講師。
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。