レガシー企業が目指すべきは、スタートアップマインドをもった「ドラゴン企業」

個別インタビュー「いかなるデジタル戦略も、消費者ニーズを起点に考えるべき。」

Q. Eコマースとメディアの両方を統括するメリットは?

A. ブランド認知から購買まで、カスタマージャーニー全体を一貫して見られることです。当社は業界の中でもいち早く、この組織体制を実現しました。今後、モバイル→ ソーシャル→メッセージングと、コマースのスタイルが変化していっても、メディアと購買チャネルが同じプラットフォーム上に統合される流れは変わらず進んでいくはず。中国 Tencentのコミュニケーションアプリ「WeChat」にもその兆候が見られます。近い未来に当たり前となる消費者行動に、フィットした組織体制だと思っています。

Q.モバイルとデジタルを活用する上で、最も重要なことは何ですか?

A. 消費者は何が欲しいのか、どんなことをしているかを理解することです。今後、当社はモバイルゲームの開発に注力していくのですが、そこでも、ゲームをしている消費者とどのように関わっていくのが良いか、模索しているところです。多くの消費者がデジタル機器でゲームを楽しんでいることは、もちろん分かっているのですが、そんな消費者とどのようにコミュニケーションをとるべきか。どんな方法でメッセージングするべきか。すべての起点になるのは、消費者がどのような立ち位置にいるのか理解することです。

Q. 消費者を知るためには、どんなことに注目するといいでしょうか?

A. 消費者が何に関心を持ち、何を欲しているのか。またメディア接触の観点では、消費者がデジタル機器で何をしているか、どのようなサイトを閲覧しているか。メディア接触行動だけでなく、デジタル機器を使ってどのように商品を購入しているのかを把握することも重要だと思っています。

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