広告会社のメディア部門とマーケティング部門が急接近
また、メディア部門同士の連携だけではありません。マーケティング部門と密に連携することも増えてきました。かつてはマーケティング部門とメディア部門は、そこに所属する人種も異なり、組織的には完全に分断されていた節がありました。しかし、今では両者の距離は急速に縮まっています。
データを軸に、メディアサービスの付加価値を高めること、マーケティングサービスの付加価値を高めること、そのどちらをも実現させる新種のオーディエンス分析手法やターゲティング広告配信は、マーケティングとメディアの視点が融合したことの賜物です。さらに、今後はクリエイティブ系部門との連携も増えてきそうです。多様化するメディアフォーマットやターゲティング手法に合わせたクリエイティブの在り方など、互いの部門が連携することで知見を増やさなくてはならないという課題意識は、より高まっています。
このように、博報堂DYグループ全社のデジタルシフトの推進、他部門との連携を進めていく上で、組織に求められるケイパビリティもまた変わってきていると感じております。デジタル領域の専門的なナレッジを有する人材はもちろんこと、マスとデジタルに精通した人材、さらにはマーケティング領域との橋渡しができる人材など、他部門とのシナジー効果を最大化し得る統合人材が活躍できる環境が益々広がっています。博報堂DYデジタルと聞くと、デジタル「だけ」に特化した専門会社と思われるかもしれませんが、もはや我々のデジタル業務領域は、ボーダーレス化しているのです。
博報堂DYデジタル
プラニング開発ユニットプラニング開発グループ グループリーダー
小柴 優
広告ビジネスに関わる人のメディアガイド2016
博報堂DYグループ各社で長い間使われてきた、メディアの広告ビジネスに携わるすべての人のためのデータブック。マスメディアやインターネット、交通・屋外メディアの概要・分類や用語解説、接触データなど、各種情報が詰まった「使える」1冊。特別企画「7人のエキスパートが読み解く2016年メディアビジネス大予測」収録。
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