他社にはない楽天の良さはどこ?
—ECサイトをメディアとして活用することで、オフラインにも好影響を与えるのですね。3Mさんに伺いたいのですが、今回の取り組みを通じて感じた、他社にない楽天さんの良さはどこにありましたか?
福永:そうですね、楽天さんは我々が実施したいことに対して、「レギュレーションでできません」とスパッと切るのではなく、いろいろと相談にのっていただきながら進められるところが良かったですね。互いに、Win-Winなビジネスモデルを作っていける環境に一番の魅力を感じました。
向谷:ありがとうございます。商品を売るためには、全てのチャネルを俯瞰した全体設計が大事だと思っています。楽天のビジネスとしてはもちろん楽天市場で買ってもらいたいのですが、メーカー側からすると、当然ながら直販のECに加えて、小売店も含めたトータル設計が必要です。直接、僕らが関与できない部分も含めたトータルでゴールを一緒に考えられるかが、キャンペーンの成否を分ける重要なポイントになってくると思っています。
—最後に、今後の展開について教えてください。
福永:メーカーサイドとしては、欲しいデータがまだまだたくさんあるので、楽天さんにはできる限り共有していただきながら、引き続き試行錯誤にお付き合いいただきたいなと思っています。あとは、楽天市場には3Mの商品を扱うショップがたくさんあるので、そういったショップを活性化させる試みも今後チャレンジしていきたいですね。
佐藤:私は、特に楽天さんはポイントで顧客を囲いこんでいるので、その他社にないストロングポイントを活用して、3Mのファンを増やしていきたいと思っています。
高山:ありがとうございます。今後も、その分野も一緒に注力していきたいところです。3Mさんは豊富な商品ラインアップが魅力なので、楽天市場のプラットフォームを使ってモノが流れる環境を作っていくとともに、3Mさんのファンを創出していくことが、我々の今後の役割であり、取り組んでいくべきところだと考えています。
向谷:そうですね。いま楽天では、決済やシステム・コンサルティングはじめグループ全体では70以上のサービスを共通の楽天IDで運営し、楽天というプラットフォームをつくりあげています。この中で、商品認知や理解を促すコミュニケーション、さらには購入し、継続的に買ってもらう顧客育成までの一連のプロセスが実現できます。その一つにメディアとしての活用があります。
従来デジタルマーケティングを強化しようとするとき、すぐにSNSや検索連動型広告、DMPなどの話題になりますが、その中にECサイトの活用といった視点も持っていただけるように、今後も活動していきたいと思っています。
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