大人気グルメブログの著者が教える「おいしそうに見える写真の撮り方」とは?(ゲスト:フォーリンデブはっしーさん)【前編】

澤本さんと権八さんもオススメのお店を聞いている

中村:今やはっしーさんはいろいろなところで見かけるというか。テレビやWebのメディアでよく見るんですが、いつ頃からこのグルメエンターテイナーを名乗るようになったんですか?

はっしー:グルメブログ自体は7年前ぐらいからはじめて、コツコツ書いてたんですけど、だんだんWebの中で完結しなくなってきて。要は、肉フェスだったり、先日も「全国餃子祭り」の応援団長をやらせていただいたり。イベントですね。メディアにも出させていただくようになって、だんだんグルメをエンターテインメントに昇華させながら、いろいろな活動をするようになってきたので、ここ1、2年でグルメエンターテイナーという肩書を自分でつくって、幅広くお腹周りを広げてますね。

権八:例えば僕が「こういうお客さんがいて、お肉を食べたいと言ってるんだけど」と言うと、的確なアドバイスを細かくくれるんだよね。

澤本:くれるよね~、本当に。

権八:おふざけなしで、こういうのがお好きでしたらこうだし、こういう雰囲気だったらこうだし、味だったらこっちでみたいな。ここに行ったらこれを食べてほしいしとか、詳しいうえにきめ細かくね。

中村:澤本さんと権八さんはご飯を一緒に行かれたり、ご飯のアドバイスをもらったことも?

澤本:あります。いろいろお世話になってます。

はっしー:お世話になってます。ありがとうございます。

澤本:はっしーに紹介してもらってお店に行くと、おいしいんだよね。

権八:おいしいよね。

はっしー:澤本さん、権八さんは直接LINEをいただけるんですけど、僕のLINEの公式アカウントって登録いただいてますか?

澤本:してますよ。週末に送ってくるやつでしょ?

はっしー:そのLINEの公式アカウントに駅名だけを送ると瞬間的にそのエリアのおすすめ店を自動返信するというサービスをつくったんですよ。

澤本:えー、本当? ちょっとやってみようかな。

権八:これはつまり「直接LINEしてくんな」と(笑)。

はっしー:でぶBotに聞いてくれということです(笑)。

権八:ごめんね、そうだよね。いちいち大変だもんね、みんなに聞かれて。それは思った。

はっしー:いやいや(笑)。

澤本:僕らの質問に答えてもらって申し訳ないよね。

はっしー:いや、何度も聞いてると申し訳ないなと感じちゃうときがあると思うんですけど、そういうときにBotだったら気にせず送っていただけたら。

権八:それは便利だね。駅を入れると、はっしーオススメのが。ジャンルも指定できたり?

はっしー:今はできないんですけど、そのうち「焼肉」と入れたらすぐに焼肉のお店を出すようにしたいと思ってます。

中村:LINEの公式アカウントで、フォーリンデブはっしーを。

はっしー:そうです。「フォーリン」まで入れると自動的に。

権八:いつの間にか「フォーリン」は、はっしーのものになったんだよ(笑)。いつから? フォーリンラブっていなかったっけ、バービーとか。

はっしー:いらっしゃいます、もちろん。

中村:バービー超えましたね。

澤本:このデブレターの中で検索できるの?

はっしー:デブレターが来る画面で、山手線の駅名だけを送っていただけると。

澤本:あ、この画面に駅名を送るの? じゃあ「田町」って送ると、あー来た! すごい、すごい。「田町(三田エリア)のグルメ情報はこちらだよ」って書いてあって、ラーメン二郎や赤羽橋に行くなら逢坂(おおさか)?

はっしー:和食屋の逢坂など。こういうときだったら、こういうお店だよというのを簡単に書かせていただいて。

澤本:えーすごいぞ、これ。

はっしー:そこに該当するブログの記事のリンクも全部貼ってあるので、全てブログに集約するという。

澤本:「新橋」と入れたら、新橋のお店が何軒も出てくるわ。

権八:確かに過去に行ったお店のアーカイブが全部Webに集約されているから。僕もアドバイスを聞くと、細かく教えてくれつつも、自分が既に書いているブログのリンクを貼ってくるじゃない。

中村:効率的ですね(笑)。

澤本:そこ読めと(笑)。

権八:確かにそこを読めば写真もいっぱい貼ってあるし、よくわかるんだよね。

はっしー:自分で言うのも何ですけど、わかりやすくつくってあるかなと思っていて。

澤本:わかりやすい、あれ。

はっしー:自分なりにかなり考えていて、面白さとともに情報として整理されていなければいけないと思っているので、まず第一にメニュー表は必ず載せるんですよ。そして、全ての料理、お皿全体が入る俯瞰の写真も必ず載せます。そこに料理名と値段を書くようにしているので、この料理がどのぐらいのボリュームで、いくらなのかという情報まで入るように考えてますね。

澤本:見せ方も考えていると。それではっしーが実際に行っておいしいところだから、私利私欲なくやっている感じがあって。うまいんだ、本当に。

権八:ただの食いしん坊でしょ、だって(笑)。

中村:良くも悪くもそういうことですね。

権八:自腹で払ってるわけでしょ?

はっしー:そうですね。グルメ業界だと、じつはレセプションや招待みたいな話はたくさんあるんですよ。ただ、僕は全部お断りしてるんですね。

一同:かっこいい!

はっしー:レセプションに僕は一切行かないので、逆にプレスの人達は会いたがってくれるというありがたい現象が起きてるんです。なので、提灯記事は一切書かず、澤本さんにおっしゃっていただいたような生の声をちゃんと届けるようにはしてますね。

権八:信頼できるよね、確かにね。

中村:僕は実は表参道にティントコーヒーというコーヒー屋をやってるんですけど、提灯記事を書いてもらうことはできますか(笑)?

澤本:ダメだって(笑)。それはダメだって今言ったばかりだから。

はっしー:プライベートで行かせていただきます。

中村:優しいですね(笑)。

澤本:はっしー、一時期痩せたじゃないですか。あれはなんで痩せたんだっけ?

はっしー:あれは企画だったんですけど、ジュースクレンズで、2週間で12キロ痩せて。

中村:えー、すごい!

澤本:ジュース飲むやつ? ジュース飲んでモノ食わないってやつ?

はっしー:そうです。そこまでの話を聞くと、ジュースクレンズのコラボだと思うじゃないですか。違うんですよ。コンビニのアイスとのコラボだったんですね。

一同:えっ?

はっしー:森永製菓さんが出している「チーズスティック」というアイスクリームとのコラボで、要はいきなりコラボでアイスを食べて「おいしい」みたいに言うと提灯っぽく聞こえるじゃないですか。広告色が全面に出るので。なので、企画として最高のアイスを最高のシチュエーションで食べようということになって。なので、ダイエットしてカロリーを欲した体でアイスを食べて、「超うまい」みたいな。

澤本:体がアイスを欲している限界まで痩せて、そこで1本食うアイスはうまいという。

はっしー:そうですね。風呂上りのビールみたいな感じですね。というのをロケットニュースさんで配信したというやつですね。そういうコラボ記事を。

澤本:おいしかった? やっぱり?

はっしー:おいしいですね。本当に記憶に刻まれるほどおいしかったですね。もちろん、もともとのアイスもおいしいと思うんですけど、人間はシチュエーションも重要だと思って。

権八:ちなみにその運命の1本はどういう場所で食べたの?

はっしー:ロケットニュースさんの編集部の部屋で(笑)。

澤本:12キロ痩せてもう戻ってるの?

はっしー:完全に戻りました。痩せちゃうのも読者を裏切りたくなかったので、あくまでも面白い企画として、一瞬痩せるだけでリバウンド前提ですよと。より高みを目指すためにジャンプする前に屈伸するようなことですよと言い切ったんですね。そうすると、読者を裏切らず、そういう企画についてきてくれるので。リバウンドはする前提でしたね。スラムダンクの名言でもあるじゃないですか。リバウンドを制するものは試合を制すって。

一同:おーっ。

澤本:制したんだ、じゃあ(笑)。

権八:「おーっ」て言うとこじゃなかったけど(笑)。

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