高知県中西部仁淀川流域に位置する人口1万3000人の町、佐川町では「発明職」の職員を募集すると7月14日に発表した。勤務は2017年4月からで、同町の森林や農作物などの地域資源を生かした商品・サービス・仕組みなどを「発明」するのがその役割だという。同町の豊かな地域資源と、デジタルファブリケーション、プログラミング、電子工作、木工、手芸、アートなど、幅広いジャンルの個人スキルを掛け合わせ、社会課題を解決することのできる発明家を募集している。
この募集のきっかけとなったのは、2016年5月に佐川町が「issue+design」と同町に開設した「さかわ発明ラボ」。このラボでは、「林業×デザイン×デジタル」による新しいものづくりを推進するため、3Dプリンタなど各種デジタルファブリケーションが取り揃えられており、Good Design Awardを受賞した「Write more」や創造性教育プログラム「ロボット動物園」などのプロダクトやカリキュラムなどが既に発表されている。
佐川町では、今回の募集のためのインターンシップ&採用選考合宿として、2016年10月8日~10日の2泊3日で「さかわ発明キャンプ」を開催する。実際に佐川町の豊かな資源を見聞きして体感することで、現地でアイデアを発明し、発表するという内容だ。
選考合宿前には、佐川町と東京で1回ずつ悦明会兼ワークショップ選考会が行われるという。採用人数は2名程度を予定。応募締め切りは8月31日。応募は「さかわ発明ラボ」のWebサイトから。
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