小規模のチェーン店でも導入がしやすい価格帯
映像解析と聞くと、「導入費用が高そう」「初期設定が難しそう」など、ハードルの高さを感じるが、「アロバビューコーロ」は、低価格かつ手軽に導入できるのが特徴だ。
一般的に、映像解析サービスを手がける大手のベンダーに発注すると、500万円〜1000万円の費用がかかるが、同サービスは1カメラあたり、月々8000円から導入できる。この価格帯であれば、小規模の小売りチェーン店にも導入しやすく、フランチャイジー(加盟者・加盟店)でも、オーナーの裁量で発注できることが強みだと、白砂氏は言う。
また、既存の防犯カメラをそのまま用いることもできるため、カメラを買い替える必要もない。実際、問い合わせが増えているといい、試験的に採用している店鋪も、コンビニをはじめ、家電量販店やドラッグストア、カフェと多岐にわたる。
また「アロバビューコーロ」は来店者の滞在時間も把握することもできる。来店者の滞在時間と購入率は比例すると言われるが、顧客一人当たりの滞在時間を把握し、売り上げとの相関性を測ることで、「顧客の滞在時間を増やす」施策の検証が可能となる。
もちろん活用できるのは防犯カメラだけではない。カメラ付きのサイネージであれば、どのような顧客に、商品やそれに付随する販促ツールがどれだけ見られているかを分析でき、販促施策の効果測定も可能となる。
ただし、マーケティング目的のカメラを設置する場合、犯罪防止や財産を保全する用途ではなくなるため、個人情報保護の観点に言及した文言が記載されているシールを貼るなどの必要がある。
来店者の感情を可視化
近年のテクノロジーの進化に伴って日本国内でも、大手の店舗を中心に、先端サービスが実店舗にも導入されつつある。なかでも最近は、成果を量として測るだけでなく、質として測ることが重視されている。そうしたトレンドを踏まえ、同社が今後注力するのが、感情分析だ。
「アロバビューコーロ」を用い、来店者の表情から「喜び」や「怒り」などの感情を読み取ることで、接客対応の指標にすることができる。白砂氏によれば、「ランドセルメーカーの直営店では、笑顔を表す指標が高い結果となった。笑顔だからといって、必ずしも購買につながるとは言い切れないが、来店者が『嬉しい』『楽しい』といった気持ちでいるために、どのような接客が必要かを検証できる。さらに、そうしたことを踏まえた店内の設計を考える契機になる」という。
さらに来店者をどれだけ「笑顔」にできるかを評価軸にし、接客スタッフ間でアイデアを出す場を設けるなど、社内コミュニケーションのツールにもなりうる。同社では今後も、こうしたテクノロジーの積極活用を考える店舗とタッグを組み、実店舗の生産性向上に寄与していきたいとしている。
- 低予算かつ手軽に導入が可能
月々8000円〜、既存のカメラをそのまま活用できる - 「購入していない」来店者のデータを把握
POSデータとの突き合わせで購入率を正確に割り出す - 「喜び」や「怒り」などの感情を数値化
スタッフの接客対応の評価軸としても活用できる
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株式会社アロバ
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URL:株式会社アロバ http://aroba.jp
アロバビューコーロサービス紹介ページ http://arobaview.com/koro
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