「DELISH KITCHEN」で話題! 急成長中のエブリー、躍進の秘訣とは?

レシピ開発から撮影までコンテンツは全て自社で制作

エブリー プロダクトマネージャーの榊原綾香氏とプロデューサー

写真左から、エブリー プロダクトマネージャーの榊原綾香氏とプロデューサー/料理研究家の菅原千遥氏。いつもオフィス内のキッチンで、動画の撮影を行っている。

エブリーでは「フード」「ビューティー」「ファミリー」「ニュース」の4カテゴリで動画コンテンツを配信する。最も認知度の高い、料理動画メディア「DELISH KITCHEN」は「誰でも簡単にすぐつくれるレシピ」をコンセプトに、1分程度の動画でレシピを紹介。一度しか使用せず冷蔵庫に眠ることになりそうな食材は使用せず、日常的に手に入りやすい食材を使用。

その手軽さが反響を呼び、Facebookのファンは約110万人、Instagramのフォロワーは約30万人と急成長している。女性が大半を占めるというユーザーの年齢層は18~60歳と幅広いが、中でも主要層は18~34歳。配信するコンテンツは、レシピ開発から撮影まですべて自社内で行っている。

表参道のオフィスに入ると、デスクの隣にはキッチンが。撮影用のカメラや照明が揃い、その場で撮影・編集ができる体制を整えているのだ。キッチンに立つのはプロデューサーであり、料理研究家の肩書きも持つ菅原千遥氏。

「もともと美味しいものを食べることが好きでしたが、ダイエットしたことをきっかけに、身体に必要な栄養素を考えながら料理する機会が増えて。自分が料理をする分、実際につくりやすいレシピ開発にこだわっています」(菅原氏)。

女性ライフスタイル動画メディア「KALOS」では、ヘアアレンジの仕方やメイクのワンポイントアドバイスを動画に。モデルやスタイリストをオフィスに呼び、「動画を見てすぐ真似できるか」にこだわりながら制作をする。

4つのアイテムで!忙しい朝の時短メイク

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KALOSさんの投稿 2016年7月31日


そのほか「DELISH KITCHEN」に寄せられた“離乳食のレシピが欲しい”という声に応えてママ向け動画メディア「MAMA DAYS」を2月にリリース。3月からはニュース動画メディア「Timeline」と、続々と動画メディアを立ち上げている。

大手クライアントと動画でコラボ広告メディア事業も順調に推移

「DELISH KITCHEN」のFacebookファンページの概要。

コアファンを中心にしながら、拡散するエブリーの動画コンテンツ。上の図は「DELISH KITCHEN」のFacebookファンページの概要。

若い女性や主婦など、ブランドごとに特定ターゲット層を抱えるメディア特性を生かして、近年、広告企画の要望も増えている。特に今、問い合わせが増えているのが「DELISH KITCHEN」とのコラボ。大手企業と組んで商品のレシピ動画などを制作している。

「企業の“ターゲットに合わせてどう売りたいか”という要望を聞き、また“ユーザーから見てどうしたら魅力的か”を考えながら、レシピや活用法がわかるコンテンツを制作しています。

『DELISHKITCHEN』での商品の見せ方を、スーパーの棚で使うPOPに使用するなど、動画コンテンツ制作だけでなく“売り方の提案”にまで、事業が拡大してきました。『DELISH KITCHEN』が評価いただいているのは、タイアップコンテンツを配信することでテレビCMやOOHではリーチできなかった層へ情報を届けることが可能になる点。

また、SNS上で最も見られやすい動画のクリエイティブを研究しているため、視聴維持率を高く保ちながら商品訴求を行えるような動画を制作しているのも強みです」とプロダクトマネージャーの榊原綾香氏は説明する。

動画には「どこで売っているのか」「いくらで購入できるのか」等の購買に繋がるようなコメントも複数寄せられるため、クライアントの満足度も高いとのこと。現在、江崎グリコ、エスビー食品、オイシックス、コーセー、サッポロビール、小学館、ブルボンをはじめとして、多くの企業が参画している。ユーザー視点を生かし、ゆくゆくは商品開発にも広げていく計画だ。

創業からわずか一年足らずとは思えないほど、急速に動画ブランドを成長させているエブリー。さらに、毎日新しい動画を制作し、リリースしている。そのパワーの秘密は組織にあった。菅原氏・榊原氏はともに27歳。両氏ともIT企業で新規事業の立ち上げやコンテンツ制作の経験を経て、現職に至る。

「20代のデジタルネイティブ世代は、“スマホで編集する”“スマホで見る”のが当たり前で、動画編集にも慣れている。私が入社したときの、テキストと写真の組み合わせで記事をつくる“ネット”と、彼らの“ネット”は確実に違います」と?田氏。

社員の平均年齢は28歳。デジタルネイティブ世代による新しい動画メディア。今後、企業とのコラボレーションも増えていく中でどのような展開を見せるのか、注目だ。



お問い合せ
株式会社エブリー
〒106-0032 東京都港区六本木7-14-23 セントラム六本木ビル4F
電話番号:03-6434-5143
URL:https://corp.every.tv/
E-mail:info@every.tv

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