「AbemaTV」600万DL達成の鍵は?メディアにメディアが必要な時代

AbemaTVがWebメディアを持つ理由

そうしないと、人びとのタイムラインにAbemaTVが出てこないんですね。それこそが重要なことです。スマホでアプリで映像配信していたとしても、スマホ上でアプリを立ち上げるのはきっかけが必要。だってみんな基本的には何らかのソーシャルのタイムラインを眺めているんですから。きっかけをタイムライン上に流し込んで接点をつくらないといけないわけです。

同じことはどんなメディアにも言えることです。そしてそれは新聞のテレビ欄とテレビの関係と同じなのです。習慣的に新聞を読むので、そこにテレビ番組表を置くことで、その日に何を放送するかが伝わっていました。同じように、習慣的に眺めるFacebookやTwitterのタイムラインに、AbemaTimesの情報を流し込むから接点ができる。だから見ようかなと思う。

いまや、すべてのメディアは、メディアを持つべきなのです。テレビ局だって、VODサービスだって、同じです。新聞や雑誌だって、同じかもしれない。自分のメディアが、スマートフォンのタイムラインに居場所を持っているか、接点をつくれているか、考えてみるといいと思いますよ。

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境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)
境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)

1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあとロボット、ビデオプロモーションに勤務。2013年から再びフリーランスに。有料WEBマガジン「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」を発刊し、テレビとネットの最新情報を配信している。著書『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来―』 株式会社エム・データ顧問研究員。

境 治(コピーライター/メディアコンサルタント)

1962年福岡市生まれ。1987年東京大学卒業後、広告会社I&S(現I&SBBDO)に入社しコピーライターに。その後、フリーランスとして活動したあとロボット、ビデオプロモーションに勤務。2013年から再びフリーランスに。有料WEBマガジン「テレビとネットの横断業界誌 Media Border」を発刊し、テレビとネットの最新情報を配信している。著書『拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来―』 株式会社エム・データ顧問研究員。

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