打席に立ち続けることでスキルが磨かれ、仲間も増えていく
中島監督は最後に、「自分にとってCMとは、企業と生活者を気持ちよくつなぐもの。企業と生活者がお金だけでなく、気持ちでつながれるような関係をCMで作っていきたいと考えている」と自身のCM観を伝えた。また、若手クリエイターへのアドバイスとして、「僕は自分自身に才能がないというところからスタートしたけれども、34年間も打席に立ち続けてきたことが自分を磨いてくれた。だから、今もう作り始めている人は、どうやったら続けて行けるのかを考えたらいいと思う。続けられる=仕事をお願いしてくれる人がいる、つまり人の役に立てているということです。続けていけば、やがて周りにいいネットワークができて、どんどんいいCMが作れるようになってくる。協力してくれる人を増やすのに大事なのは、現場を『明るく、仲良く、気持ちよく』するように気を配ることです」と語り、参加者にエールを送った。
- CMとは、企業と生活者に「気持ちでつながれる関係」を作りだすもの。
- 才能はなくても、34年間打席に立ち続けたことで自分を磨いてこれた。
- 現場は、「明るく」「仲良く」「気持ちよく」がモットー。
中島信也(なかじま・しんや)
CMディレクター/東北新社取締役専務執行役員。1959年生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒業。1993年に日清カップヌードル「hungry?」がカンヌ国際CMフェスティバルでグランプリを受賞。主な監督作に、サントリー「燃焼系アミノ式」、ホンダ「HONDAStepWGN」、サントリー「伊右衛門」、資生堂「新しい私になって」、日清ラ王「西島秀俊シリーズ」など。
中島信也さんが選んだスペシャルゲストは・・・上原実矩さん!
今回の「チャレンジャーdeないと」には、中島信也さんが「いま会いたい若手女優」として選んだスペシャルゲストとして、上原実矩さんが登場。上原さんの出演するゆうちょ銀行のCMを見ながら、出演時のエピソードなどを中島さんと話し合った。
中島信也さんから上原さんへのコメント:
「演技っぽくない自然な演技というのは、難しいんです。プロの役者でも、できる人とできない人がいる。上原さんはそれができる人ですね。安心して見ていられます。今後もお仕事の数だけ素直に伸びて行く人だと思います」
上原実矩さんのコメント:
「短い時間でしたが、中島信也監督の貴重な映像を拝見させて頂いたり、現場でのお話などを聞くことができ、とても楽しかったです。現場に対してのお話が印象的で、雰囲気作りを重視されると伺い、次は監督の楽しい現場でお会いできれば嬉しいです。
ありがとうございました。」
上原実矩(うえはら・みく)
1998年東京生まれ。2010年、映画『君に届け』でデビュー。
主な作品に、CM「モスバーガー ─テリヤキバーガー篇─」(‘16)、「ゆうちょ銀行─父の単身赴任篇─」(‘16)、映画『暗殺教室』(‘15)、『ガールズ・ステップ』(‘15)、『暗殺教室~卒業編~』(‘16)、『全員、片思い』(‘16)などがある。ヒラタオフィス所属。
● 映画出演
『暗殺教室』『暗殺教室~卒業編~』奥田愛美役 監督:羽住英一郎 2015、2016年
『ガールズ・ステップ』貴島美香役 監督:川村泰祐 2015年
『君に届け』爽子(少女期)役 監督:熊澤尚人 2010年
●ドラマ・テレビ出演
NHKBS「武士の娘鉞子とフローレンス~奇跡のベストセラーを生んだ日米の絆~」杉本鉞子(少女期)役 2015年
TBSドラマNEO「放課後グルーヴ」鴨志田映見役 2013年
NHK「時々迷々(ウソ・ウソ・ウソ)」主演:トモカ役 2010年