03 森林再生×出会い系アプリ!?異色の組み合わせでCSR活動
ザ・ボディショップ「Help Reggie Find Love」(カナダ)
ベトナム北中部にある熱帯雨林 Khe Nuoc Trongは、世界でも稀な生物多様性ホットスポット。しかし、違法伐採や密猟により環境は破壊され、野生動物の存続が脅かされている。
こうした状況を受け、英国発の自然派コスメブランド「ザ・ボディショップ」がグローバルで展開しているのが「バイオブリッジキャンペーン」。期間中、ショッピングをするたびに売上の一部が環境保護団体に寄付され、1㎡の熱帯雨林の再生に役立てられるというものだ。
若年層に、このキャンペーンに関心を持ってもらうための仕掛けとして、 人気出会い系アプリ「Tinder」を使った施策が展開された。「熱帯雨林にバ イオブリッジをつくることで、“世界一美しい猿”、アカアシドゥクラングールのレジーに素敵な恋人を見つけよう」というストーリーを設定し、トロントおよびバンクーバーに住む18~35 歳の女性限定で、Tinderで表示される恋人候補の写真にレジーを登場させた。「好き」を意味する右スワイプをすると、施策の詳細と割引クーポンがメッセージボックスに届く仕組みだった。
04 バストの大きい女性の悩み、体験プロジェクト
プリマドンナ「International E-Cup Day for Men」(米国)
CカップからJカップという大きい サイズのブラジャーに特化したランジェリーブランド「PrimaDonna(プリ マドンナ)」が実施した、ユニークな社員教育プロジェクト「International E-Cup Day for Men」。男性社員を対象としたもので、同社の顧客である、 胸の大きな女性の気持ちや悩みを真に理解することを目的としている。
男性社員は、出勤するとすぐ、平均的なEカップの重さとされる6.6ポンド(約3キログラム)のおもりを首から下げ、その状態で1日を過ごす。時間が経つにつれて、じわじわとその重みが首に、肩にのしかかってくる。重い “胸”を机に載せて休憩したり、凝った肩を社員同士でマッサージし合ったり……胸の大きな女性の悩みを実体験を通じて理解するとともに、顧客をよりサポートできるランジェリーとは何かを考えるきっかけにもなったという。
このプロジェクトの一部始終を収めた動画は、SNSを中心に話題となった。 再生回数はYouTubeで5万6000回あまり、Facebookで85万回以上を記録。「女性の悩みを真に理解している」という企業姿勢の訴求に成功した。