Step1 世界共通のヒアリングフォーマット「質問票」で情報を整理する
simpleshowの大きな特徴のひとつが、世界共通のヒアリングフォーマットを持つこと(simpleshow はドイツを本部に、世界9カ国にオフィスを持つ)。第1回の対面の打ち合わせに先立って渡されたのが「質問票」のフォーマット。ここに、脚本の素材とのなる情報を書き込んでいきます。
質問票の項目はシンプル。「メッセージ」「ターゲットのイメージ」「商品の長所と短所」「主人公の人物像(属性、何を悩んでいるか)」などを記入します。書き込んでいくと気づきますが、実はこの段階で自分たちでかなり情報を整理することになります。他にも、「いつどこでどのように使う動画か」「動画の長さ」(今回は仮に60秒を想定)などの項目があります。
迷ったのは、「脚本を書く上で参考になる事例・例え・数字的なバックボーン」という部分。あまり書き過ぎても・・・と思いつつ、ついつい言いたいことを全て書いてしまいましたが、たぶん大丈夫。うまく、必要な情報をピックアップしてもらえるはずです。
書き上がった質問票を送信したら、次は対面での「脚本会議」。どのようなヒアリング、ディスカッションがここから行われるのか、楽しみにしながら当日を迎えました。
Step2 記入済みの質問票を元に行われる対面の「脚本会議」
6月30日、第1回の打ち合わせの場が設けられました。名称は「脚本会議」。事前に記入した「質問票」の内容を元にヒアリングが行われます。この日、脚本会議のために当社(宣伝会議)に来社してくれたのは、プロダクションマネージャーの下村英里さんとコピーライターの石井窓呂さん、そしてsimpleshow代表の吉田哲さん。会議は主に下村さんが進行していきます。石井さんは質問票と今日の話し合いを踏まえ、物語の構成を考える役割を担っています。
simpleshowについての簡単な説明がまず下村さんから行われます。人の「手」とシンプルなモノクロのイラストを用いてあらゆる物事をテンポよく解説するのがsimpleshowの動画の特徴です。その後は本題の脚本会議がスタート。質問票に書かれた項目をひとつ一つ読み上げ、確認しながら進めていきます。
・・・すると、ここで石井さんから一つ質問が。「主人公は、2人でもいいですか?」。質問票に書いた主人公の設定は「29歳/男性/マーケター/(ビジネスかオフならば)ビジネスモード」。男女の組み合わせでもいいか?というご質問だったので、その方が物語が進めやすいようならば大丈夫ですと伝えます。この日は他に「動画の長さは60秒ではなく3分の方がいいのではないか」という提案もいただきました。こちらも併せて了解し、ほかに必要な項目と今後のスケジュールも確認して、この日の脚本会議は終了。
約1週間後に脚本が提出されるのを待ちます。