「これ見て」素材づくりのポイント
今までシェアのイメージだった、
この状態をつくるためには、いかにクオリティを高め感動させるか、いかにシェアボタンを押したくなる記事露出を目指すか、という視点で考えていたと思います。それは拡散手段として全く間違いではありませんが、スマホで「これ見て」を生み出すためには、少し違った視点が必要です。
ポイントは
コンテンツ力の最大化×消費時間の最短化
その最適なバランスに尽きます。
いま作ろうとしているコンテンツが、最も人の心を動かす表現形態は何か。画像か、サイトか、動画か。はたまた全く別か。それと同時に、消費時間を変えると、どれだけコンテンツ力に影響があるのか。そういった2つの要素を天秤にかけながら、最適解を探していく。その落としどころは感覚値を頼りにするしかなく、まだまだ集合知として蓄積されていない領域です。
ある時は、画像1枚に集約したほうがよいときもあれば、またある時は、数分、数十分の映像が最適な時もあります。その設計こそが全てであり、「人」がメディアと化した現状のプランニングにおいて、不可欠な視点になってくるはずです。
最後に補足が一つだけ
上記の通り、この時代、シェアは
こう
以上に、
こう!が重要。
という話を書きましたが、実はそんな方法よりもずっと、
古来から圧倒的に主流なシェアの手段があります。
それは、
こうです。
口頭でシェアをする。当たり前ですが、シェアの根源はここにあり、日常の中で最も人がメディア化する瞬間でもあります。
いかにして情報を「口頭」で運んでもらうかについては、また追って、記事にて。
栗林和明
TBWA\HAKUHODO
1987年生まれ。上智大学経営学科卒業。専門は「バズ」。 話題の”量”、”質”、そして”精度”を高める。 過去100社以上のソーシャルメディアマーケティング、 インタラクティブプロモーション施策を担当し、直近2年で獲得映像再生数は8500万回超。主な担当作品は縦型スマホジャックMV「RUN and RUN」、日産自動車「Intelligent Parking Chair」「#猫バンバン」、オーストラリア政府観光局「GIGA Selfie」、AKB48「LOVE TRIP」MV、「COGY」ブランドムービー、サントリー「忍者女子高生」、など。 カンヌライオンズ Gold、BOVAオンライン動画コンテスト Grand Prix、メディア芸術祭審査員特別賞、電通賞最優秀賞、ACC Silverなど