それぞれ得意分野がある!
わざわざ、直接的なターゲット“以外”に訴求するなんて効率が悪い、とのご指摘があるかもしれませんね。ですが、そこはご心配なく。オンライン動画はHERO動画だけではありません。前回、ご紹介しましたが、オンライン動画には「HHH(HERO, HUB, HELP)」の3種類があって、それぞれ得意分野が異なるんです。
言の葉を広げる“コトノハターゲット”を含む、広い層の認知・興味を喚起するには、HERO動画。ある程度興味を持った人たちの、ブランドや商品へのさらなる理解を促進するのがHUB動画、購入検討期の人たちの背中を押す、How To動画や、機能/効能を説明するHELP動画。生活者の意識や行動のフェーズに合わせ、それぞれの目的やニーズに合致した動画を複層的に用意することで、いずれも見られる動画になるわけです。
ただ、基本的な性質としてオンライン動画が見られるかどうかは、かなりの割合で生活者に委ねられているので、リーチということではTVCMのほうが、絶対的な安心感があります(もちろんTVCMのように、デジタルの動画広告でリーチさせるやり方もあります。基本的な性質として、って話です)。つまり、それぞれ特徴が異なるんです。
“コトノハターゲット”が鍵
さて、ここまでHERO動画を中心としたオンライン動画とTVCMのターゲットに対する役割やアプローチ方法の違いについて、考えてみましたが、いかがでしたでしょうか。
こうして改めて整理してみると、“コトノハターゲットを巻き込む”視点が、HERO動画の大きな特徴だといえると思います。次回は、HERO動画をつくる時の具体的なメソッドについて考えてみます。ヒントは、もちろん“コトノハ”です。