阪急不動産は、7月にマンションブランド「ジオ」のブランドビジュアル並びにブランドメッセージを一新した。これに合わせ、関西圏はもちろん、関東圏でのコミュニケーション活動を強化している。
まず、7月にブランドサイトをリニューアル。そして8月より関西圏で新テレビCMの放映を開始した。首都圏では、メトロビジョン(東京メトロ)とTOQビジョン(東急電鉄)でテレビCMと同一の映像の新しい車内広告を放送している。
コミュニケーション活動の強化を図った背景には、「ジオ」のコピーを「品と質。その、頂へ。」に一新したことがある。
2009年から「ジオ」では「品と質」をコピーとして使用し、上質感を訴求することで、関西圏を中心に一定の評価・認知を得てきた。今夏に設定した新コピーは、核となる「品と質」の方向性はそのままに、首都圏でもより一層「ジオ」の上質感を訴求したいとの考えから、今回のCM制作に至った。
首都圏で車内広告を出稿する狙いを同社の谷田明子氏は次のように話す。「『テレビ・Web』に次いで接触率が高いメディアとして、通勤・通学途中などに毎日接触させることができる車内ビジョン広告は『視聴率、到達率、関心度、購入意向喚起度』など、実際のアンケート結果を見ても効果が高いと認識しています。
関西圏を拠点としていた当社が、首都圏でブランドを訴求していくにあたり、広域を網羅するマス媒体より、東京メトロと東急電鉄の沿線にジオの物件があるため、その供給重点エリアを中心に展開できる車内広告が有効であると判断しました。エリアが異なっても、当社が提供したい住まいの価値は変わりませんので、首都圏・関西圏ともに同一素材を使用し、ブランドイメージの統一を図っています」。
マンションの広告は、建設中にスタートすることがほとんど。実際の商品を見せることができない中でターゲットの納得感を醸成する必要があり、スペック訴求とイメージ訴求のバランスが難しいという特徴もある。
そうした中、「ジオ」のコミュニケーション戦略については、「『ブランド』とは、企業から顧客への『約束』であると考えています。マンションという高額商品を実際の建物を見ずに購入いただくためにも、企業やそのブランドが、どれだけ信用・信頼いただける価値があるのかが重要であると考えます。そのためにも、物件広告と並行してブランド広告を展開することで、当社の街づくりやものづくりへの想いを顧客へお伝えし、『阪急』『ジオ』がどういったブランドなのかを理解いただくことを大切にしています」(同)。
これまで阪急不動産では、首都圏エリアで約50棟のマンションを分譲し、近年では年間300~400戸を継続的に供給してきた。今年度は約800戸の販売開始を予定しており、首都圏エリアの単年度供給戸数としては、過去最高となる見込みだという。
「今後も首都圏マンション事業においては、都心部や人気の住宅地での開発はもちろん、再開発や区画整理などの中長期プロジェクトにも積極的に取り組むことにより、事業機会獲得を目指していきます。また、首都圏マンション事業が収益基盤の拡大に寄与することで、阪急阪神ホールディングスグループの成長戦略である『新たなマーケット開拓(首都圏での事業展開)』を牽引していきたいと考えています」(同)と話した。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通クリエーティブX
- PR
- 佐藤宣彦
- PM
- 松島名歩
- 演出
- 三原成介
- 撮影+照明
- 大津山基孝
- ST
- 谷内ミワコ
- HM
- 大森裕行
- CAS
- 畠山朋子
- NA
- 藤沢としや
- オンラインスタジオ
- イマジカウェスト
- 編集
- 三上 貴彦
- MAスタジオ+音楽制作会社
- ステップ
- MIX
- 犬丸正弘
- 音楽PR
- 小垣康介
- 作曲
- 笠原智緒