日本新聞協会が主催する第36回新聞広告賞の受賞作品が8日発表され、広告主部門から選ばれる新聞広告大賞には、大分県の別府温泉への来訪を呼びかける「Go! Beppu おおいたへ行こう!キャンペーン」(おんせん県観光誘致協議会)が選ばれた。
2016年4月の熊本地震による風評被害で観光客の減少と経済的な打撃を受け、5月1日から5日にかけて、大分合同新聞に掲載した15段広告。遊び心あふれるコピーが読者を引きつけ、多くのメディアで広告が紹介され集客に貢献した。新聞の機動性や社会的機能を生かした展開として評価された。
広告主部門はこのほか、赤城乳業のアイス「ガリガリ君」の25年ぶりの値上げをめぐる同社の思いを伝えた広告など5作品が「新聞広告賞」に、10作品が「優秀賞」に選ばれた。
新聞社企画部門では、北海道新幹線の開業前日と当日で計64ページにおよぶ4本の別刷り特集を発行した北海道新聞社の「北海道新幹線開業関連企画」など5作品が「新聞広告賞」、それらに準ずる5作品が「奨励賞」を受賞した。
応募数は、広告主部門が255件、新聞社企画部門が62件の計317件。贈賞は10月20日に都内で開かれる「新聞広告の日」記念式典で行われる。