今年1月、ヤマト運輸の「宅急便」は40周年という節目を迎えた。これを記念して、周年記念サイトおよびヤマト運輸公式YouTubeでミュージックビデオ「NEKO FUNJATTA | Dancing Black Cats」を公開した。
ヤマト運輸は、昨年3月の新サービスプロモーションを皮切りに、リアルなクロネコを起用した交通広告やWebムービーを継続的に展開し、注目を集めてきた。
その最新作とも言える今回の動画は、そうしたこれまでの“クロネコ広告”とは少々趣向が異なる。おなじみのクロネコに加え、ネコの被り物を身につけたダンサー、ネコ耳をつけたセクシーな女性たちと、バラエティに富んだ「ネコ」が登場。ネオンが瞬く中、ダンスミュージック調にアレンジされた『ネコふんじゃった』に合わせて、リズミカルなダンスを繰り広げる。
動画の目的は、「変わらないもののために、変わりつづける。」というスローガンを体現すること。「40周年のタイミングで展開しているキャンペーン全体で、ヤマト運輸や宅急便が進化していく姿を伝えています。その中で、テレビCMやOOHは宅急便の新たなサービス内容の訴求を主目的としており、今回の動画はブランド広告的な位置づけで制作しました。若年層からの支持を得て、SNSによって拡散し、世の中で話題になることで、インナーのモチベーションアップを図る狙いがあります。『クロネコが箱を組み立て!?』動画の好評を受け、やはりリアルなクロネコが登場したほうが、見る人に楽しんでいただけるのではないか、相乗効果を生み出せるのではないかと考えてキャスティングしました」と、電通 第2クリエーティブ・ソリューション局 アートディレクターの井本善之さんは話す。
「電話1本で集荷・1個でも家庭へ集荷・翌日配達・運賃は安くて明瞭・荷造りが簡単」というコンセプトの下、「宅急便」が誕生したのは、1976年1月20日のこと。サービス開始初日、たった11個だった荷物は、現在は年間16億個以上を扱うまでに成長した。
ゼロから家庭間の配送をつくり上げるなど、顧客の声を起点にサービスを広げ続けてきたヤマト運輸。国や時代によってさまざまなアレンジを加えられながら、世界中の人々に親しまれ続けてきた『ネコふんじゃった』と、「変わらないもののために、変わりつづける。」という、同社の過去・現在・未来に通底する姿勢を重ね合わせたのが、今回の動画だ。
「運輸業という業態は、わかりやすい『もの』を売っているわけではないので、企業・ブランドのイメージが極めて重要だと考えます。それは、セールスドライバーの方をはじめとした現場の方々が培ってきた信用・信頼があってこそですが、こうしたコミュニケーションでより一層ヤマト運輸のことを好きになってもらったり、ドライバーさんとお客さまをつなぐ会話のネタになったらいいなと思っています。そうすることで、日々ハードな業務の中で奮闘しているセールスドライバーの方々のモチベーションを少しでも高めることができたら本望です」(井本さん)。
スタッフリスト
- 企画制作
- 電通+電通クリエーティブX
- CD+C
- 石附久実
- CD
- 大戸貴博
- 企画+AD
- 井本善之
- 企画+C
- 上田太規
- CP
- 久野稚代
- AE
- 関口岳、佐野知香子、坂口苑子
- PR
- 藤岡将史、小田倉航
- PM
- 鈴木啓祐、北本航
- 演出
- 小林大祐
- 撮影
- 丸山和久
- 照明
- 斎藤茂
- 美術
- 名嘉眞秀
- 編集
- 久保雅之、中村佳代
- ST
- ヨッピー
- HM
- 太島幸樹、YAS
- 出演(ダンサー)
- 浜田惇平、TAKA、堀野一穂
- 出演(バレエダンサー)
- 中山陸
- 出演(女の子)
- 阿知波妃皇
- 造形
- スドーアート
- 振付
- TAKAHIRO
- 音楽
- Tomggg/とむぐぐぐ、愛印
- 仕掛け
- ローカスト
- タイトルデザイン
- 佐々木俊
- 動物タレント
- 湘南動物
- PR Planning/Execution
- 新甚智志、久保孝徳、侍来弘樹
<Web>
- PR
- 田中亮二
- PM
- 中谷貴
- D
- 藤井亮、比嘉彩乃、星野亜紀子、松元文樹
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