自称「鼻血マスター」の特技とは?
権八:やっぱりテニスはやってるんですか?
小関:空振りのほうのテニスがうまいです。「テニスの王子様」の舞台上では球を光で演出するんですね。だから基本空振りで。
権八:エアテニスなんだね。
小関:はい、だからフォームをずっと練習しているような感じです。逆に言うと、球に当たらないぶん、空振りなぶん、体への負担が強いので体は鍛えられるんですけど、空振りだけ得意という。球を使ったらまぁまぁという。
権八:スポーツは何かやってないの?
小関:ずっとダンスをやってきました。
澤本:ダンスってできる?
権八:できるかと言われると、さすがに40歳過ぎて、このひげ面で恥ずかしいのでアレですけど。
澤本:若い方って最近みんな「ダンスできる」って言わない? 趣味ダンスって言いますよね。みんなダンスってやってるんですか?
小関:やってますね。僕はタップダンスを小学1年生のときにはじめて。『メリー・ポピンズ』という作品を見て、それで憧れてはじめたんですけど、この業界に入ったのもそれがきっかけで。そのときはダンスがあまり浸透していなくて、サッカー、バスケ、野球でしたが、僕はタップダンスだったので「変わってるね」と言われていました。でも、中学生ぐらいのときからEXILEさんなどの影響で「ダンスかっこいい」というのが確立して、みんなが憧れてはじめて、学校にも体育の授業でダンスが取り入れられたこともあって。
澤本:洋基くんのまわりの若い人達ってダンスするって言わない?
中村:僕のまわりに若い奴がそんなにいないですけど、確かに趣味・特技で言う輩はいますね。だから、今日はダンスができるという状態とは一体何なんだ?というのを突き詰めていきたいなと。
小関:今、決まったんですね(笑)。
権八:でも、僕らの世代って、洋基くんは違うかもしれないけど、「ダンス甲子園」ドンピシャの世代なんで、ダンスしてましたよ、そのへんで。
澤本:だって、山本太郎はメロリンQ(『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』内の『ダンス甲子園』で山本さんが行っていた一発芸)だからね。
権八:山本太郎は同い年です。
澤本:知り合い?
権八:知り合いじゃないです。ただ、出てきたときは衝撃を受けましたね。すげー面白いと思って。しかも初回は、第1回の放送ではストロベリーQだったんですよ。どうでもいいんですけどね(笑)。小関くん、よくわからない話してごめんね。
小関:タンゴタンゴはわかります。
権八:そういうストリートダンスみたいのはその頃も流行ったりしましたけどね。クラブとか。そうだ、クラブの営業がまた認められるようになりましたよね。風営法で深夜営業では踊っちゃいけないという時代が長らく続いておりましたが。
澤本:そうなの? 深夜に踊るなと。じゃあ何してんの? 黙ってんの?
権八:なんか、ウニョウニョ(笑)。立ってたりしてたんじゃないですかね。だから、みんな本当は違法なんだけどと言って、電気を暗くして踊ったり、いろいろしてたんだと思うんですけど、摘発されたりしていて。いろいろな運動があって、やっと変わりましたよね。
澤本:クラブというところでダンスすんのと、僕らのずっと上だけど、昔ディスコってあったじゃない。ディスコで踊るのとは全然違うものなの?
権八:僕はディスコに通った経験がないので(笑)。そんなに変わらないんじゃないですか。
小関:ディスコの時代に生まれたら、僕は行きたかったです。音楽が流れはじめた瞬間に体が動きだしちゃうほうなので(笑)。
澤本:カッコいいね。
中村:さっきから変わってると言って、かつ言ってることが全部かっこいいんですよね。
小関:やめてください(笑)。
中村:子どもの頃は鼻血ばかり出してましたとも言ってましたね。
権八:逆立ちと言ってたけど、どういうことですか?
小関:なぜか逆立ちにハマっていて。毛細血管が耐えられなくて、重力と下る血に耐えられず。それがきっかけなのかわからないんですけど、いまだにとにかく鼻血が出やすいんです。だから、鼻血マスターになったんですよ。ティッシュを4分の1にすると、ちょうど鼻に収まるから4分の1にするのがうまくなって。
権八:それを鼻血マスターと呼んでるんだね(笑)。
小関:あとは予知ができます。「あ、出る」と思って、その5秒後ぐらいに出るから、その間にティッシュを探すという。
澤本:それ、その時点で切れてるんじゃないの(笑)?
中村:血が込み上がってるんだよ(笑)。
権八:自分に関してできるということですよね。他人について、あの人、鼻血出そうとか。
小関:友達はわからないです(笑)。
中村:そりゃそうですよね。そんな能力者だったら本当にすごいですけどね。
権八:そんなに鼻血出してるんだ。
中村:それもかわいいですね。重力に負けちゃうあたりもかわいいですね。
権八:今日はまだ出してない?
小関:昨日も出しましたね。いきなり。
澤本:それも5秒前に来るってわかったんですか?
小関:わかりました。「お疲れ様でした」って挨拶している最中に、話がひと段落したタイミングで鼻血が出だして。あぁ帰れないじゃないかと鼻血の話題になってという感じでした。
澤本:詰めながら話して。
小関:はい、4分の1にしながら。
権八:それは特殊技能というか。もう少しいったら自由に出せるようにならないの? だって、「お疲れ様でした」って言ってバーッて面白いよね。面白いと言ってはいけないけど、結構いいですよね。
澤本:確かにいないよね。すぐ泣ける人っているじゃない。それと一緒で、すぐ鼻血が出せる役者というのは需要があるかもしれないね。
小関:鼻血を出すシーンはなかなかないですけどね。
澤本:でも、自由に出せればそういうのを前提にクドカンさんが書くかもしれない。『ごめんね青春!』にもそういうシーンがあったかもしれない。
小関:確かに。面白いですね、そう考えると。
権八:ちょっと違うモードに入るというか、鼻血が出てるときの小関くんはマリオの無敵モードじゃないけど、めちゃめちゃ強いとか(笑)。出たら、むしろうれしいというか。いいストーリーができそうな。
中村:チンピラに絡まれながら、「ちくしょー、鼻血さえ出れば」って(笑)。
権八:それでかわいいマドンナ役の子がスカートちらりみたいな。
澤本:鼻血を出さないと力を発揮できない。俺に鼻血を出させてくれというときに、しょうがないなとチラッとやって、ピーッと出て。
権八:いいんじゃない、テレ東の深夜枠で。
澤本:大根監督とかね(笑)。
権八:すみませんね、勝手なこと言ってね。