『天才てれびくん』に出演していた小学生時代
澤本:ずっと前に『天才てれびくん』に出てらっしゃったという情報を聞いたけど。
小関:そうです、小学生の頃。
澤本:じゃあ、小関くんのことを知らないという人でも「あの天才てれびくんのあいつだ」と言ったら、わかる人いっぱいいるのかな。
小関:言っていただきますね。NHKというのもありますし、小さい、同年代の子が見てるというのもあって、お母様方の年代も同じ目線になって見てくださるんです。だから、「あのときの裕太だ」みたいなことは言っていただくことがありますね。
澤本:もともとはオーディションで受かったんですか?
小関:オーディションでした。長い長いオーディションですね。
澤本:ということは、小学生の頃からそういう仕事をされていたということですよね。
小関:はい、さっきもチラッと言ったんですが、『メリー・ポピンズ』を見て、もともとは音楽やダンスというエンターテインメントに惹かれたんですけど、そこからダンススクールに入って、スクールの中にそういう活動ができる小さな事務所が入っていて、それをきっかけにはじめて。
澤本:じゃあ、もともとのきっかけはダンスだったんだ。ダンスからそっちのほうに道がちょっとだけ変わったという。
小関:そうですね。だから、『天才てれびくん』は完全にNHKのバラエティなんですけど、バラエティをずっとやりつつ、お芝居もやっていて。その後にちゃんとやりはじめて、最近は演じるということが好きでやってます。
権八:ダンスをはじめたのは、自分からやりたいと言ってはじめたの? それとも「裕太、こういうのやってみたら」と?
小関:『メリー・ポピンズ』のおかげで自分からでしたね。もしかしたら、違う形でやってたかもしれないですけど、完全に自分からでした。
権八:小関くんは「『天才てれびくん』のお母様方の世代の方も」など、言葉使いもしっかりしていて。どういう育ち方をしたのかなと。とてもピュアですよね。
澤本:考えたら、メリー・ポピンズを子どもの頃に見てるんだよ。ということは、そこそこハイソサエティな。
権八:映画じゃなくて舞台ですよね?
小関:映画です。
権八:僕と小関くんは全く共通項がないように見えますが、私も初めて見た映画が『メリー・ポピンズ』なんです。
小関:えー、そうなんですね。
権八:でも、こんなに素敵な、ピュアな青年には育たず、こうなってしまいました(笑)。幼稚園ぐらいのときに見て。
小関:僕も幼稚園でした。
権八:全然わからなくなかった?
小関:たぶん感覚だけなんですよね。
権八:字幕だしね。悲しい曲がかかって、チム・チム・チェリーとかね。悲しい映画だなと。そういう記憶しかないですけどね。
小関:僕はアンデレレーみたいなポップ感というか、ちょっと乗ってくるほうがよく見えてました。
権八:そうか、そんなに必ずしも悲しい映画ではないのか。
澤本:同じ映画を見て、悲しい映画という人と、楽しい映画という人と(笑)。
権八:これが人生を分けて(笑)。
小関:面白いですね。
権八:はい、まだまだ話の途中ですが、来週も引き続き、俳優の小関雄太くんをゲストにお迎えしてお送りしたいと思います。
<後編へ続く>
構成・文 廣田喜昭