“古民家再生×サークル感覚”で移住者続々 地域活性プロジェクト「SHARE VILLAGE」とは?

「人ってこんなにも動いてくれるんだ」 2年目の「SHARE VILLAGE」の発見

榎本:村民のコミュニティとしては、現在はどうなっているのでしょうか?

武田:嬉しいことが2つありました。1つ目はシェアビレッジきっかけで仲良くなった村民たちが一緒になって村に遊びに来てくれるようになったんです。もうひとつは移住者が8組出たんですよ。

大谷:へ~本物の村民になっちゃったんだ(笑)

武田:ノープランで移住してっていうのもあるくらい、とにかくあの街が面白いっていう理由だけで移住してくれるひともいましたね。

大谷:そういう街に人を増やすことを最終的なゴールだったんですか?

武田:最終的なゴールとしては人口が減っている秋田県に対して、増やせたらいいなっていうのはあったんですが、でも僕らからは、移住しろとは一言も言ってなくて。移住までのきっかけをたくさん作れればいいなと思っていたんです。
毎月秋田のことを聞いて、秋田のものを食べて、とやっていく中で、秋田に全く興味がなくて入ってきた人でも、徐々に秋田ってああこういうとこなんだ、と分かってくる。そうやって秋田に近付いていく人が増えると嬉しいですね。

大谷:地方活性化の動きとして新しいモデルケースである「SHARE VILLAGE」が、これからの活動で日本の地域活性をどう変えていくのか楽しみですね。本日はありがとうございました。

左から 大広 大谷拓さん、電通 市川潤一さん、kedama inc. 武田昌大さん、I&S BBDO 榎本憲嗣さん。

【受賞者】
武田昌大

1985年秋田県北秋田市生まれ。立命館大学情報理工学部卒業。
2010年故郷秋田の錐体に危機感を持ち実家のガレージからお米の通販を始める。
2011年26歳の時、kedama inc. 設立。2016年地域活性化伝道師に認定。
講演会やまちづくりで全国を飛び回る。

 

【推薦者①】
榎本憲嗣
I&S BBDO プランニング&コンテンツディベロップメントグループ所属。

大学で情報工学を学び、電器メーカーの研究職を経て、現職。
プロダクトもサービスも広告も好きです。

 

【推薦者②】
市川潤一
電通 新聞局日本開発室コンテンツビジネス部所属。

1992年秋田生まれ。法政大学法学部卒。

 

【審査員】
大谷拓
大広 マーケティング局所属。1991年生まれ京都出身。

JAAA「広告業界の若手が選ぶ、コミュニケーション大賞」では第1・2回で大賞施策を推薦。
第3回からはビジョン小委員会メンバーに参画し、審査員を努めている。

 

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